覚えておきたい「薬物乱用頭痛」について

頭痛のタイプ、頭痛のなかでいちばん多い片頭痛についてお伝えしました。もうひとつ、頭痛もちの方に頭にいれておいていただきたい頭痛があります。「薬物乱用頭痛」です。

 

「よく頭痛があるけれど、薬をのまないでがまんをしています」という方もおおいですが、ほんとうに薬はくせになるのか気になっているかたも多いのではないでしょうか。

 

実際、くすりを頻回にのむことでおきる頭痛が薬物乱用頭痛です。

 

 

■薬物乱用頭痛とは

1ヶ月に15日以上頭痛があり、頭痛薬を月に10日以上使用している場合には薬物乱用頭痛の可能性があります。そして、頭痛薬をやめることで2ヶ月以内に頭痛が改善することが確認できれば薬物乱用頭痛と診断できるのです。

 

薬物乱用頭痛を治療してから3ヶ月後に再発することが多いといわれています。頭痛についての正しい理解をすること、頭痛ダイアリーを用いて鎮痛剤の管理をしていくことが大切です。

 

 

■薬物乱用頭痛を直せない・・・

薬物乱用頭痛を治すのが難しいときには入院が必要なこともあります。補液や制吐剤、鎮静剤やステロイドといった治療が必要になることもあるのです。

飲酒量がおおい方や、喫煙者、鎮痛剤を複数飲んでいるひとなどは再発のリスクが高いといわれています。ライフスタイルの見直しも頭痛のコントロールに必要だといえるでしょう。

 

 

 

■漢方薬をためしてみる

慢性頭痛のガイドラインには5種類の漢方薬が記載されています。漢方薬は薬物乱用頭痛の薬には含まれません。うまく取り入れることで頭痛のコントロールができるかもしれません。

・呉茱萸湯

・桂枝人参湯

・釣藤散

・葛根湯

・五苓散

 

効果があることが報告されている処方から順に記載しています。漢方薬は体質により効果が異なってくるため一概に効果をはかることはできません。その分、体質に合った漢方薬を選ぶことができれば頭痛の改善がえられることでしょう。

また、漢方はおなかが空っぽの時にお湯でのむと効果が高いと言われていますので試してみてください。

 

呉茱萸湯はとても苦い薬ですが、体質にあっている人には内服を続けることができます。そして、桂枝人参湯、釣藤散と処方は続きます。

葛根湯は風邪の処方としてきいたことがある方が多いと思います。風邪だけでなく、頭痛や肩こり、不安を和らげる作用もあり、葛根湯医者という落語の題材になるほどさまざまな効果がある薬です。

五苓散は利水作用といい、水のバランスを整える作用があります。気候の変動で症状が出やすい方にむいている処方です。むくみや下痢、めまいといった症状にも効くくすりです。慢性硬膜下血腫にも用いられ、脳外科の臨床でも用いられています。

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