機能性ディスペプシアとは

「胃がもたれる」「胃が痛い」という症状で病院を受診される方は多くいます。

 

胃カメラで胃の中をのぞいてみると、胃や十二指腸が炎症でただれていたり、胃がんがみつかったりすることもあります。

 

一方で、みためには何の異常もないケースも多く、検査で異常がないにもかかわらず、胃の痛みなどの症状がでることを機能性ディスペプシアといいます。

 

実際に、健診のひとの15%程度、みぞおちの痛みで病院を受診するひとの50%程度が機能性ディスペプシアと診断されています。

 

 

■症状

もともとは、持続的あるいは反復する腹部の痛みまたは不快感、とされており、さらに具体的な症状がしめされています。

 

・心窩部痛(みぞおちの痛み)

・心窩部不快感(みぞおちの違和感)

・早期満腹感(ご飯を食べるとすぐに満腹になってしまう)

・胃もたれ

・膨満感(おなかが張る感じ)

・嘔気(気持ち悪い)

 

これが機能性ディスペプシアでみられる症状です。胃がむかむかする、胸焼けといった胃酸逆流の症状は含まれません。

 

 

■原因

 

胃は動きながら食べ物を十二指腸に送り出しています。胃、十二指腸の働きがうまくいかないときに食事をするとすぐにおなかがいっぱいになってしまうことにつながります。また、胃や十二指腸が過敏になっていることで胃酸などに反応しやすく痛みが出でてしまうのです。

 

アルコールや喫煙、不眠といった生活習慣のみだれや強いストレス、不安も症状と強く関係していることがわかっています。

 

■検査

胃や十二指腸に病気がないことを確認するために内視鏡検査を行います。また、ピロリ菌への感染の有無をみることも必要です。

 

■治療

消化管の動き、機能を改善するために消化管運動機能改善薬や胃酸の分泌を抑えるための酸分泌抑制薬がつかわれます。

そのほか、ピロリ菌の感染がわかった場合にはピロリの除菌も行います。

ストレスを和らげることで症状が緩和することもあるため抗不安薬や抗うつ薬が使われることもあり、最近では漢方薬が有用であることがわかってきました。

 

ただし、機能性ディスペプシアでは薬を飲むことですっきりと症状が改善しないかたもいます。いずれにしても、バランスの良い食事や良好な睡眠などは機能性ディスペプシアの治療としてとても大切です。

 

また、医師など医療スタッフとの良好な関係を築くことでスムーズに治療がすすむと考えられます。

わからないことは積極的に医療スタッフにきき、納得のいく医療をうけるようにしてください。

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