2021/09/27
脳卒中は頭の中の脳出血や血管が詰まる脳梗塞のことです。脳卒中というと意識を失って倒れるというイメージをもつかたもいるかと思いますが意識を失うほどの重症のひとは一部。なんとなく表情がおかしい、反応が鈍い、めまいといった普段と違う様子が脳卒中の症状であることもあります。
■脳卒中のだれでもわかる判定法CPSS
わかりやすい脳卒中を疑うときの症状を3項目で示したCPSS、シンシナシティ病院前スケールという指標があります。
これは3つの項目から脳梗塞を予測するためのもので、このスケールが普及することにより救急隊が病院に運ぶ際に脳卒中の可能性について予測し、専門医、専門医療機関へ速やかにつなぐことができるようになりました。
自宅にいるときに家人が倒れた、職場で同僚、上司の様子がおかしいなど脳卒中は普段の生活しているなかで突然起きる疾患です。とても簡単なもので70%以上の確率で脳卒中を予測できることができるのでこのスケールを頭の隅にいれておくといいかもしれません。
■CPSS(Cincinnati Prehospital Stroke Scale)は脳卒中を予測する。
1.顔のゆがみ 歯を見せるような表情をつくってもらう
正常- 顔面が左右対称
異常- 片側が他側のように動かない
2.上肢をあげる(眼を閉じて10秒間腕を挙げる)
正常- 両側とも同じように挙げられる
異常- 片側があがらない、または他側に比較して挙がらない
3.構音障害(患者に話をさせる)
正常- 滞りなく正確に話すことができる
異常- 言葉が不明瞭や間違っている、あるいはまったく話せない
■脳卒中は早期治療が大切
様子がおかしいな、と思ったときに脳卒中を疑うポイントがCPSSの3項目につまっています。1つで異常があれば72%、3つとも異常の場合には85%で脳卒中と予測できるCPSS。様子が周囲の人がみて様子がおかしいな、と思ったときに救急車をよぼうか様子をみようか迷ってしまうこともあるかもしれません。脳卒中を予測するのであれば迷わず医療機関(脳外科)に相談、救急要請をしてくださいね。