2021/10/14
体調が悪くなったり、高齢者になると出てくる帯状疱疹。
いったい何で急に出てくるのでしょうか。
今回は帯状疱疹について症状や治療、予防について解説していきます。
帯状疱疹って?
帯状疱疹の原因は水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスというヘルペスウイルスの一種が原因です。
小さい頃に水ぼうそうになったことがある方は、水ぼうそうが治ったあとも神経に水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスが隠れています。
普段の生活をしている時には症状は出てきませんが、体調が悪くなったときや高齢になってくると免疫力が落ちてきて、潜伏していたウイルスが動き始めます。
神経に引っ付いているため、神経に沿って帯状に発疹が広がっていきます。
そのため水ぼうそうになったことがある方は誰しもが帯状疱疹を発症する可能性があります。
帯状疱疹の人から他に移ることはありません。
また帯状疱疹の人へ水ぼうそうが移ることもないです。
しかしまだ水ぼうそうになってない人へは水ぼうそうも帯状疱疹もうつることがあるので、注意が必要です。
症状
主な症状は、帯状に広がる発疹や神経痛が出てきます。
時間が経つに連れて発疹は水ぶくれになり、ただれた後にかさぶたになっていきます。
神経痛は発疹が出る数日前からヒリヒリとした痛みが出てきて、次第に強くなっていきます。
発疹が出てくるのは身体の片側だけに出現し、中には発熱やリンパ節の腫れが出てくる方もいます。
治療
水痘・帯状疱疹ウイルスは神経についているため、神経にも炎症を起こします。
そのため皮膚の治療だけでは症状は鎮まりません。
水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスはヘルペスウイルスの一種なので、抗ヘルペスウイルス薬の内服治療が基本となります。
抗ヘルペスウイルス薬はウイルスの増殖を抑える役割があります。
ウイルスが増えてから服用するよりも数が少ない、発症初期に内服したほうが治療効果が高く、早く治ります。
また合併症のリスクを減らし、後遺症(帯状疱疹後神経痛)のリスクも軽減してくれます。
後遺症は程度によって神経ブロック注射や鎮痛薬を使用する場合もあります。
日常生活での注意点
内服治療も大切ですが、普段の生活でも注意が必要になってきます。
免疫力が低下して帯状疱疹は出現しますので、できるだけ安静にして体力を回復しましょう。
また患部を冷やしてしまうと神経痛を悪化させてしまい、余計に痛くなりますので冷やさないことが大切です。
水ぶくれができたときに破ってしまうと、そこから他の菌が入り込んで感染してしまいます。
なるべく触れないようにしてかさぶたになるのを待ちましょう。
近くに小さなお子さんがいらっしゃるときには細心の注意が必要です。
小さいお子さんはまだ水ぼうそうになっていない子がたくさんいます。
まだ水ぼうそうになっていない子に移さないようにすることが大切です。