2021/12/20
甲状腺は喉仏の下の器官で生きていくために欠かせない甲状腺ホルモンを作り出しています。甲状腺機能に異常がおき、甲状腺ホルモンが少なくても多くても体調不良につながります。
甲状腺ホルモンが少なくなることを甲状腺機能低下症、甲状腺ホルモンが多くなることを甲状腺機能亢進症といいます。
■甲状腺機能異常の症状
甲状腺機能異常では特徴的な症状が少ないため見逃されやすいため注意が必要です。
・甲状腺機能亢進症
甲状腺機能が亢進するバセドウ病は高齢者でも発症します。
食欲低下、足のむくみ、痩せ、骨密度の低下、心房細動、体重の増減
・甲状腺機能低下症
橋本病という甲状腺機能が低下する疾患は高齢者で増加します。
心拍低下、寒がり、便秘、皮膚乾燥、体重の増減、脱力感、転倒、血中コレステロール高値
■甲状腺機能異常を見逃さないために
特徴的な症状の少ない甲状腺機能異常ですが、複数の症状から機能異常の可能性を疑う場合には甲状腺刺激ホルモン(TSH)、フリーT3、フリーT4といった甲状腺ホルモンを調べることで診断が可能です。かかりつけに相談、専門医の受診の検討など必要に応じて治療を検討していきます。