2022/01/24
介護度が高くなると必ず使うようになるのが紙おむつです。おむつを使うことででてくる「おむつかぶれ」。おむつかぶれというと赤ちゃんというイメージも強いですが、排泄のコントロールが難しい方で必需品となる大人おむつでもおむつかぶれのトラブルが起こりがちです。
■おむつかぶれ
おむつかぶれはおむつによる接触性皮膚炎です。おむつをつけている陰部、お尻に湿疹や発赤を引き起こします。軽いものであれば炎症で赤くなる程度ですが、ひどくなると皮膚がただれてしまいます。
■おむつかぶれの原因
・肌の老化
肌にはバリア機能があります。肌の潤いを閉じ込め、刺激を伏せることができますが、年をこの重ねることで肌のバリア機能も衰えダメージを受けやすくなるのです。おむつの中が蒸れる、雑菌の繁殖や尿や便など排泄物からの刺激により炎症がおき、おむつかぶれとなります。
・長時間の着用
おむつの着用が長くなればなるほどムレ、雑菌は繁殖しやすい環境となります。
・摩擦
おむつが擦れると肌が傷つき、バリア機能の低下は著しいものになります。
■おむつかぶれの予防
・おむつ交換の頻度や商品の見直し
着用時間を短くすることでムレにくく、排泄物がおしりに触れている時間も短くなります。
商品と肌の相性もあるため、商品をかえることでかぶれにくくなることもあるでしょう。
・おむつ交換のときに注意する
おむつ交換のとき、パッドを取り替えるときに無理に引き抜こうとすると摩擦で皮膚が傷つき、トラブルのもとになります。
おしりを拭き取るときにゴシゴシ力を入れてしまうと皮膚が傷つきます。優しく拭き取ること、ぬるま湯で洗浄することで摩擦を与えずにきれいにすることができるでしょう。
■大人のおむつかぶれケア
清潔にたもつこと、皮膚を傷つけないようにすることでおむつかぶれを予防することができます。
赤くなってしまったり、ただれてしまう場合には薬を使うことで治療の助けになりますので医療機関にご相談ください。