2022/12/15
冬になってくると皮ふがかさかさしてかゆくなったり粉を吹いたように白くなります。
ドライスキンが不快で冬がきらいな方も多いのではないでしょうか。
今回はドライスキンについて、原因や症状、対処方法について解説していきましょう。
冬のスキントラブルにお困りの方はぜひ一読ください。
ドライスキンは乾燥肌
ドライスキンは俗にいう「乾燥肌」のことです。
ドライスキンの肌はカサカサになったり粉を吹いたように白くなります。
高齢者の方はもちろん、水分が多いように見える子どもにも起こりえるドライスキンですが、なぜ冬に多く不快な症状が出てしまうのでしょうか。
ドライスキンの原因や対処方法をしっかり確認していきましょう。
皮膚のダメージが原因
ドライスキンの原因は、皮ふの角質が乾燥して水分を奪われることにより、アミノ酸などの天然保湿因子や細胞同士の隙間を埋めるように入っている細胞間脂質、皮ふの表面をコーティングしている皮脂などがあります。
これらが擦りすぎたり石鹸で洗ったり、熱い湯を浴びることでダメージが加わり、乾燥が進んでしまいます。
また紫外線や冬の冷気、心身のストレス、寒冷などでもダメージになってしまうため気をつけましょう。
ドライスキンの症状と出やすい場所
ではどのような症状が出るのでしょうか。
症状は個人差があり乾燥の程度でも変わってきますが、以下の症状が出やすいです。
・かゆみ
・皮ふのツッパリ感
・粉吹き
・発赤(赤くなる) など
これらの症状は主に、頬や目の周り、肘、唇、手の甲、膝、すね、かかとに多く出ます。
有効な対処方法は洗うことと補うこと!
ドライスキンの対処方法は、とにかく汚れを取り除いてしっかりと保湿することです。
洗いすぎは油脂を落としてしまうため、摩擦に気をつけながら行う必要があります。
乾燥しているため、皮ふが割れやすく、傷になってしまうこともありますので注意が必要です。
洗うときには低刺激のものを選んで、しっかりと泡立てることで洗浄力がアップします。
泡で優しく洗い、素早く洗い流しましょう。
その際に熱い湯で流すと、油分まで溶けて流れてしまうため、ぬるめのお湯をおすすめします。
化粧品などの汚れが落ちていないままにすると皮ふへの刺激になり、他のスキントラブルの原因になります。
きちんと洗えた後は、しっかりと皮ふを守るようにしましょう。
化粧水で乾燥した皮ふに水分を補給し、それがまた乾燥しないために保湿剤などを利用して蓋をします。
また乾燥しない環境を整えることも大切です。
室内の湿度を50~60%に保つように加湿器を使い、日焼け止めを皮ふに塗るなどして外部からの刺激に備えます。
ドライスキンは日頃から予防することを意識するだけでも改善する可能性があります。
しかしかゆくて日常生活に支障が出たり、なかなか治らない場合には皮ふ科を受診してください。