2023/02/20
現在の日本は高齢化社会の真っ只中で、これからも高齢者人口はますます増えていきます。
高齢者が増加するに当たり、訪問看護の利用者も増えてきています。
訪問看護を利用する中で、実はリハビリのプロからリハビリが受けられることはご存じでしょうか?
今回は訪問看護のセラピストについて紹介していきます。
訪問看護って?
そもそも訪問看護は、保健師や看護師等が医師の指示に基づいて自宅や施設に訪問をし、看護を提供するサービスになっています。
介護保険を利用するのであればケアマネージャーが作成するケアプランも必要になってきます。
指示書やケアプランの中にはリハビリを必要とするものも含まれています。
看護師でもリハビリを行うことは可能ですが、より専門的な訓練やケアが必要になるケースもあります。
そのようなときに心強いのがセラピストと呼ばれる職種になります。
リハビリのプロは3職種!
セラピストはリハビリのプロで「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」がいます。
柔道整復師なども同じように思われますが、資格誕生の意図が違ったり訪問看護としては制度上利用できなかったりしますので省きます。
・理学療法士は主に運動器系のリハビリに特化しています。
筋力向上や拘縮予防など生活の基盤となる動きを整えてくれます。
・作業療法士は理学療法士と似てますが、生活動作などの作業を行いながら必要な力を回復させたり、行動心理療法など心のリハビリなども担います。
・言語聴覚士は口や喉周りのリハビリに特化しており、発生や言葉の練習や食べ物の飲み込み(嚥下機能)の回復などに関わります。
それぞれ特徴がある療法士ですので、的確に使い分けられると効果を発揮します。
セラピストからのサービスを受けるには?
訪問看護ステーションの人員基準ではセラピストの配置は定められていません。
そのため、配置していないステーションもあるのでリハビリを特に頑張りたい方や専門的なリハビリが必要な方はセラピストを配置しているステーションを選択するのもよいでしょう。
どこのステーションにセラピストがいるのかなどは、厚生労働省が作っている「介護サービス情報公表システム」を参考にしてみたり、担当のケアマネージャーに相談してみましょう。
訪問看護ステーションのリハビリを受けられない方
セラピストによるリハビリを受けたいけど、制度上、受けることができない方もいらっしゃいます。
・短期入所生活介護(ショートステイ)
・短期入所療養介護
・認知症対応型共同生活介護(認知症グループホーム)
・特定施設入所者生活介護
・地域密着型特定施設入所者生活介護
・地域密着型介護老人福祉施設入居者生活介護
上記のような施設に入所している方やサービスを利用している方は、近くに看護師やセラピストがいる状態にあるため、特別な理由を除き利用することはできません。
サービスを使う前に確認してみましょう。