2023/04/12
ある程度、年齢を重ねると両親も介護が必要になってくる方は多くいるでしょう。
これまでしたことがない介護ですが、特に認知症の症状に対するケアは専門家でも難しい場合があります。
もしも認知症かな?と思ったときに相談できる場所がわかっていると安心です。
今回は認知症かなと思ったときに気軽に相談できる場所を紹介しましょう。
■認知症と物忘れの違い
そもそも認知症と物忘れの違いについて少し触れておきます。
物忘れは年齢を重ねると起こる生理現象です。
認知症の場合は脳が萎縮することによる記憶障害が主な症状ですので、疾患に分類されます。
そのため適切な医療やケアを受けることで進行を遅くすることも可能です。
物忘れとの決定的な違いは、エピソードそのものを思い出せなくなるのが、認知症です。
例えば、「朝ご飯を食べたことは覚えているが内容を忘れた」というのは物忘れです。
認知症の場合は朝ご飯を食べたことすら思い出せません。
朝ご飯をきちんと摂取したのに、摂取したことすら覚えていない場合は医療機関に受診してみましょう。
■在宅で困る認知症の症状
認知症になったからといって自宅での生活ができなくなる訳ではありません。
認知症の症状で家族を困らせるのが、周辺症状と呼ばれるもので下記のような症状のことを言います。
・暴言、暴力
・徘徊
・抑うつ
・妄想
・睡眠障害 など
これらの症状が家族や介護をする方を悩ませる原因となることが多いです。
ではこのような症状が見られた場合、どのようなところに相談しに行くのがいいのかみていきましょう。
■相談場所はここ!
認知症の診断はないけど、対応に困っているという場合には下記のようなところが無料で相談に対応してもらえます。
・かかりつけ医
・地域包括支援センター
・認知症疾患医療センター
・認知症カフェ(一部参加費が必要)
主治医は認知症の症状が出る前から知っているため、違いに気が付きやすいです。
認知症の疑いがあれば、適切な医療機関などに繋いでもらえる場合もありますので相談してみましょう。
地域包括支援センターや認知症疾患医療センターは地域で生活する中で必要なサービスに繋いでくれたり、認知症初期集中支援チームによるケアなどが困り事を専門的な視点から解決してくれます。
また地域で開催されている認知症カフェは同じ境遇の家族などが集うため、親身になって相談に乗ってもらえるでしょう。
他にも近隣の訪問看護ステーションやヘルパーステーション、市町村役場の介護保険担当課などでも相談に乗ってもらえます。
■認知症の介護は心身ともに負担が大きくなります。
家族が無理をして共倒れしてしまうこともありますので、遠慮なく相談して穏やかな生活を過ごせるようにしましょう。