2023/07/20
高齢者を介護するとき、毎日欠かせないのが食事ですよね。
高齢者だからといって特別なメニューが必要なわけではありませんが、気をつけておきたいことがあります。
今回は高齢者が自宅で過ごす際に気を付けておきたい点について見ていきましょう。
■食事の形は噛みきれるかどうか
高齢になるとあごの力が弱くなり、固いものが噛めなくなってきます。
また歯の状態が悪くても噛みきることができないため、繊維が口の中に残ってしまいがちです。
食事をするときにずっと噛んでいたり、なかなか手が進まない場合には食材の問題かもしれません。
■偏った栄養はいらない
一人暮らしになるとどうしても調理する手間があり、お菓子やパンなどの手軽に食べられるものに手が伸びてしまいます。
栄養が偏ってしまうと運動をしていたとしても筋肉量が落ちてしまいます。
調理をする必要はありませんが、野菜ジュースやたんぱく質が取れるレトルト食品などで栄養の偏りを少なくすることが可能です。
■食事の量が少ないときには高カロリーのもので代用
食事がどうしても進まないときには、高カロリージュースや高カロリーゼリーでも補うことができます。
最近のものはビタミンなどもしっかり入っているため、カロリーだけでなく栄養バランスも整ってきます。
■決まった時間に食べなくてもOK
高齢者は運動量が少ないため、空腹感を感じない場合も多くあります。
朝、昼、夕食と食べる習慣は大切ですが、量にこだわらず間食して栄養を補うようにしましょう。
習慣は確保しつつ、カロリーは3日間のトータルで見る方法もあります。
■食事を続けるためには歯磨きが重要
口からの栄養摂取は生命を維持するためにとても重要なことです。
口からご飯を食べることで体のあらゆる機能が回復することも多々あります。
口から食べることを続けるためには、歯のメンテナンスがとても大切になってきますので、歯磨きや定期的な歯科受診をおすすめします。
最近では訪問診療で診察してくれる歯科医院も多くありますので、一度検討してみてください。
■好きなものが好きな時に食べられればOK
食事の目的は栄養摂取が大きいですが、楽しむ一面も大切です。
食事が苦痛になってしまうと、食欲がそがれてしまいます。
確かに規則正しく、栄養バランスが整った食事を取ることが理想ではありますが、楽しみながら食事が続けられるようにしましょう。
■食事の習慣は人によってさまざまです。
1日2食の人も入れば、間食を入れて栄養バランスを保っているかたも多くいらっしゃいます。
その人の食習慣を大切にしながら、栄養を考えつつ、楽しい時間になるように工夫しましょう。
もしも困ったことがあれば、訪問看護師やケアマネジャーに相談してみましょう。