2023/12/14
認知症の方は高齢者の増加に伴い、比例して増加していくことが予測されています。
身近に必ず認知症の方がいる状態の社会になることは間違いないでしょう。
そんなとき、
・もしも自分が認知症になったら
・親が認知症になったら
・パートナーが認知症になったら
と不安になる方もいると思います。
今回はそんな不安に寄り添う「認知症カフェ」を紹介します。
■認知症認知症カフェの敷居は高くない
地域に1つはある「認知症カフェ」ですが、名前はさまざまです。
よりどころカフェやオレンジカフェなどカフェごとに名前が付けられています。
認知症カフェは認知症に詳しい専門家などが、カフェ形式でお茶を飲みながら体験を共有したり認知症について学んだりする場所です。
カフェと名づけられていることから、誰でも気軽に立ち寄ることができます。
地域によっても違いますが、月に1~2回、決まった曜日に開催されていることが多いでしょう。
いつ開催されているか知りたい方は、地域の福祉施設や地域包括支援センターなどに問い合わせしてみましょう。
■認知症になったら…
認知症カフェは、認知症の方も来られます。
認知症の方も一緒に参加することで、当事者も辛い思いを打ち明けたり孤独感を軽減することができます。
また認知症の方を介護する家族も、他に同じような悩みがある人がいると知ることで、悩みを話したり辛い思いを共有することが可能です。
■認知症の専門家が開催している!
認知症カフェは認知症の方と関わってきた経験者が開催します。
保健師や看護師、介護福祉士、社会福祉士、認知症実践者研修修了者、認知症ケア専門士などの有資格者が開催しますので、もちろん相談の場としても活用できます。
認知症という病気についてや対応方法、薬について、制度についてなど認知症に関する知識は幅広く必要です。
全ての専門家が全て熟知しているわけではありません。
しかし、その分野の専門家につなげることは必ずできます。
薬で困っているのであれば、薬剤師。
制度で困っているのであれば、地域包括支援センターの職員。
病気についてであれば、看護師や保健師。
対応方法であれば、介護福祉士や各種研修を受けている資格者。
まずは相談することが大切です。
■認知症家族の介護は本当に辛い
認知症の方は病識がなく、本人の中では今までと同じです。
しかし家族から見ると物忘れが激しかったり、同じことを何度も言わないといけないという世界のギャップが生じます。
家庭の中だけで解決しようと思っても、わからないことばかりでストレスが溜まる一方です。
その結果、暴力や介護放棄などの虐待につながってしまいます。
始めから誰かに頼るスタンスで介護をすることで、お互いに穏やかな時間を過ごすことが可能になってきます。
また認知症の進行も緩やかになる可能性があるでしょう。
認知症カフェなどで他の方といろんな感情を共有しながら、楽しく生活することが大切です。