自宅で転倒!病院へ行くかどうか迷ったときの判断基準

2024/04/03

自宅で転倒!病院へ行くかどうか迷ったときの判断基準

自宅で介護を頑張っている方でよくある事故の1つが転倒です。

高齢者の方は転倒してしまうとさまざまな弊害が起こってしまい、これからの日常生活に支障が出てきてしまいます。

これまでの生活を維持するために、転倒してしまったときの対応を見ていきましょう。

 

■転倒したらまずはここを確認!

転倒してしまった場合、まず何を確認しなければならないでしょう。

下記の3点は必ずその場で確認して、次の対応に移ります。

  • 意識
  • 出血
  • 痛み

では1つ見ていきましょう。

 

・意識

意識がないということは、何かしら頭の中で異常が怒っている状態です。

一番怖いのが頭蓋骨の中で出血している場合です。

脳は骨でおおわれているため、出血しても血液の逃げ場がありません。

そのため出血すればするほど、脳を圧迫してしまい押しつぶしてしまいます。

そうすると脳に血流が行かず、組織が壊されてしまい、呼吸や手足を動かす動作等ができなくなってしまいます。

意識がない状態は何かしら脳に異常が見られていますので、すぐに救急車を呼びましょう。

 

・出血

頭蓋骨の中の出血はもっとも恐ろしいですが、体の外に出る出血の確認も大切です。

血液が体の外に流れているということは、体の中で酸素を運ぶ赤血球やヘモグロビンも流れ出ているということです。

そうすると脳を含む体の臓器に酸素や栄養が行き渡りません。

脳に酸素が行き渡らずにいると、酸欠状態になり意識が無くなり呼吸ができなくなります。

脳や臓器が働かなくなると命を落としてしまいます。

いわゆるショック状態ですので、大量の出血や圧迫しても血が止まらない場合には救急車を呼びましょう。

特に血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)を内服している人は出血が止まりにくいため、注意が必要です。

 

・痛み

意識もあって目に見える出血はとりあえずない場合には痛みの確認に移ります。

高齢者の方は床などで手足を打ってしまうと、骨の強度が弱くなっているため骨折につながります。

打撲(うちみ)であれば日にちが経てば治まりますが、骨折の場合は動かせないほど痛みが強く、日常生活に支障をきたしてしまいます。

打ったところが腫れてたり、熱を持っていたりすると骨折している可能性が高いので病院へ行きましょう。

痛みが強い場合や動かすことができない場合には救急車で搬送します。

日常生活に支障はあるけど、痛みもひどくなく腫れもない場合もあります。

その場合でも念のため、翌日には整形外科に受診するようにしましょう。

 

転倒はこれからの生活に大きな影響を与える可能性があります。

しかし活動するためには転倒が付きものです。

適切な対応をして、なるべく早く普段の生活に戻れることを目指しましょう。

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