在宅で生活する透析患者さんで気を付けることは?

2024/11/12

在宅で生活する透析患者さんで気を付けることは?

医療が日進月歩で進化していく中、透析を自宅で行う方も多くいらっしゃいます。

また透析室や病院へ出向き、透析を決められた曜日で行う方も多いでしょう。

在宅での生活が続けられるように、しっかりと気を付けるポイントを押さえておくことが大切です。

今回は自宅で生活される透析患者さんの注意点などを見ていきましょう。

 

■シャントの管理が大切

血液透析がまだ主流ですが、血液透析を行う場合には、「シャント」という血管を縫合して、透析用の回路を体内に造設します。

シャント部分に透析針などを刺入させて血液を出したりろ過した血液をもどしたりしています。

このシャントに不具合が起きてしまうと透析を行うことができません。

シャントがある側の腕で重たいものを持ったり長時間圧迫したりしないように注意しましょう。

 

食事や水分摂取量がポイント

透析を行うときには体重の増減でどの程度の血液をろ過するのかを決めます。

腎臓がうまく働かないために透析を行うため、水分量や食事内容を管理されてしまいます。

医師より水分量などの指示があれば必ず守るように気を付けましょう。

水分を過剰にとってしまうとその分、血液をぬかなくてはならず、透析時間が長引いたり血圧が下がったりなどの問題が起こっていまいまいす。

 

感染予防やもしものときの備えが必要

透析患者さんは感染リスクが高くなっています。

針を刺入させるときや穿刺部からの感染リスクが高いので、しっかりと消毒手順を覚えたり、感染している兆候を把握しておいたりと注意しておくことがとても大切です。

もし、感染兆候が見られた時には必ず医療従事者に報告するようにしましょう。

 

心のサポートもとても重要

透析は一生続ける必要があるうえに、毎回痛みを伴う処置です。

一回の時間も半日かかることがあったり仕事の制限があったりと精神的な苦痛がある場合も多いでしょう。

ずっと続けなければならない生活となるため、好きなことができないなどの精神的苦痛を考慮してかかわることが大切です。

 

定期的な受診を必ず行う

病院や透析室で透析を行う場合は、看護師や医師の確認が必ずあります。

しかし在宅透析となると、その都度医療職者の観察が入ることはなくなります。

腹膜透析など在宅で行う際には決められた定期受診や訪問看護などの利用を定期的に行いましょう。

透析は命にかかわるため、自身で大丈夫と思っても器具の不具合や体調の変化が見られることもあります。

 

透析が必要になった場合には生活にさまざまな制約が設けられます。

しかしそれでも在宅生活を望まれるため、しっかりと話を聞き、本人が上手に透析を付き合えるようれに周りが支援できる可能性を整えていくことはとて重要なことです。

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