2025/02/20

冬に流行するインフルエンザは、感染力が強く、しっかり対策をしていても感染してしまうことがあります。インフルエンザにはA型やB型などの種類があり、型によって症状の出方が異なるため注意が必要です。
この記事では、インフルエンザの基礎知識からA型・B型の違い、効果的な予防方法まで、詳しく解説します。
1.インフルエンザの基礎知識
インフルエンザは、主に冬に流行する感染症です。感染力が非常に高く、保育園や小学校など人が集まる場所では、ひとりが感染すると集団感染につながることも少なくありません。
インフルエンザにはA型、B型、C型、D型などの種類がありますが、特に注意が必要なのはA型とB型です。この2つの型は感染力が強く、症状も重くなりやすい傾向があります。
◆主な感染経路
・飛沫感染: 感染者の咳やくしゃみなどによってウイルスが空気中に拡散し、それを吸い込むことで感染します。
・接触感染: ウイルスが付着した手で口や鼻を触ることで感染します。ドアノブや手すりなど、不特定多数の人が触る場所にウイルスが付着している可能性があるため注意が必要です。
◆インフルエンザA型の特徴
A型インフルエンザは、人だけでなく、鳥や豚などの動物にも感染するという特徴があります。また、ウイルスの変異が起こりやすく、世界的なパンデミック(大流行)を引き起こすことがあります。2009年に流行した新型インフルエンザもA型の一種です。
【主な症状】
・38℃以上の高熱
・咳、鼻水などの呼吸器症状
・関節痛、筋肉痛
・倦怠感
・A型インフルエンザは変異が非常に多く、様々な亜型が存在します。
◆インフルエンザB型の特徴
B型インフルエンザは、A型とは異なり、基本的に人から人へ感染します。A型に比べると症状が比較的穏やかなことが多いですが、**消化器症状(吐き気、嘔吐、下痢など)**が出やすい傾向にあります。発熱の程度もA型ほど高くない場合があります。
【主な症状】
・発熱(A型より低い場合が多い)
・咳、鼻水などの呼吸器症状
・消化器症状(吐き気、嘔吐、下痢など)
・倦怠感
・B型インフルエンザの感染力はA型に比べるとやや弱いものの、他の感染症と比較すると依然として高いため、注意が必要です。
2.インフルエンザの予防方法
インフルエンザの予防は、型に関わらず基本的な対策が重要です。以下の予防策を徹底しましょう。
・手洗い: 帰宅時、調理の前後、食事前など、こまめに行いましょう。アルコール消毒液も効果的です。
・うがい: 帰宅時などに行い、喉に付着したウイルスを洗い流しましょう。
・マスクの着用: 人混みに出かける際は、マスクを着用して感染を防ぎましょう。
・予防接種: 予防接種を受けることで、発症リスクを減らしたり、重症化を防ぐ効果が期待できます。
・十分な休養とバランスの取れた食事: 体力をつけ、免疫力を高めることが大切です。
・適切な湿度を保つ: 空気が乾燥するとウイルスの活動が活発になるため、加湿器などで湿度を50~60%に保ちましょう。
3.効果的な手洗いのポイント
・流水と石鹸で、手のひら、手の甲、指の間、爪の間、手首などを丁寧に洗いましょう。
・洗い終わったら、清潔なタオルやペーパータオルで十分に拭き取りましょう。
・アルコール消毒液を使用する際は、適量(液体タイプなら1プッシュ、ジェルタイプなら500円玉大)を手に取り、手の隅々まで擦り込み、乾燥させましょう。
4.まとめ
インフルエンザは、毎年流行を繰り返す感染症です。日頃から感染予防を心がけ、流行シーズンを元気に乗り越えましょう。少しでも体調に異変を感じたら、早めに医療機関を受診するようにしましょう。