NTT東日本関東病院の山之井先生が、先日開催された日本早期認知症学会学術大会において、見事、研究奨励賞を受賞されました。医療法人社団ホームアレーの黒川も共同演者として名を連ね、その功績を称えられました。
受賞対象となったのは、東京都品川区東五反田を拠点とする「ファーム・エイド東五反田」における、地域連携と地域共生社会実現に向けた取り組みです。東五反田は、医療機関、薬局、高齢者施設、小学校、看護大学など、多様な社会資源が集積する地域である一方、医療・保健・福祉の連携不足や住民間のつながりの希薄化が課題となっていました。
そこで、地域住民、医療・福祉関係者が手を取り合い、認知症の方や障がいのある方も安心して暮らせる地域社会を目指し、「ファーム・エイド東五反田」が2018年に立ち上がりました。
以来、毎年11月には、認知症に関する講演会や意見交換会、地域物産マルシェ、体験型交流イベントを一体的に開催。認知症当事者の方々も積極的に参画し、調理や物販、ワークショップなどを通して地域住民との交流を深めています。コロナ禍においては、オンライン配信を積極的に活用し、活動を継続してきました。
今年で6回目を迎えたイベントには、600〜800名もの参加者が集い、地域住民、各種団体、医療・保健・福祉関係者の連携を一層強固なものとする場となりました。「ファーム・エイド東五反田」は、今後も認知症や障がいの有無に関わらず、誰もが安心して暮らせる、温かい地域社会の実現に向けて、活動を続けてまいります。
今後とも、皆さまの温かいご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。