2021/04/22
食後、いつまで経ってもおなかがすかない、ムカムカするといった症状を訴えて外来にいらっしゃる方はおおくいます。
主な胃もたれの原因となるのは
・食べ物が消化できていない
・胃のぜん動運動がうまくいかない
・胃酸の刺激に胃の壁がまけて荒れている
多くの場合はこの3つに当てはまります。胃もたれを予防する、解消するためには食事の摂り方、内容その他の生活習慣が大きく係わります。
食事で気をつけたいこと
・消化に良いものをたべる。
脂分や食物繊維が多く含まれる食事に胃の消化能力が追いつかないと胃もたれの症状がでてしまいます。消化能力の低下は加齢によるものもあれば、生活の乱れからくる自律神経の乱れも影響します。
脂肪や食物繊維が少なく、小さくカットしたものを柔らかく調理すると消化しやすくなります
・胃酸がでやすい食材を避ける
唐辛子や胡椒など香辛料や漬物や塩辛など塩分が多いもの、酢の物や柑橘といった酸味が強いものは胃酸がでやすくなります。その他にも、コーヒーやアルコール、炭酸飲料、菓子などの甘味が強いもの胃酸が増えてしまいます。
・食事の摂り方
腹八分目、食事はゆっくりよくかむことを心がけることで胃もたれしにくくなります。冷たい飲料を一気飲みしたり、食後にすぐに激しく動いてしまうのも胃もたれの原因です。
・生活習慣
過度なストレスは避け、睡眠をしっかりとることで自律神経の働きを整え消化機能をよくします。たばこは胃もたれの原因のひとつです。
日々の生活の中で、カラダをつくるという意味でも食事は大切です。食事の時間を豊かなものにするためにも胃もたれ、胃のトラブルとは無縁でいたいものです。おなかをすかせて食べる食事は美味しく、格別です。胃もたれが気になる方は食事の内容、摂り方、生活習慣に注目して症状の改善をこころみてください。