2022/01/20
冬になると暖房器具をつけて生活する方がほとんどです。
夏に比べて肌がカサカサになったり、かゆくなる方もいらっしゃると思います。
では肌以外にどんな影響を及ぼしているのでしょうか?
乾燥状態とはどんな状態なのかから身体に及ぼす影響、乾燥状態の改善方法を見ていきましょう。
乾燥している環境って?
乾燥している環境とはどのような環境のことをさすのでしょうか。
一般的には、
「熱を加えるなどして、目的のものから水分を除去し、乾いた状態にすること、乾いた状態になっていることを指す。一般的には、水分を気化させ、液状の水分をなくすか少なくすることを指すが、空気中の湿度が低い場合にも乾燥という言葉を使う。」
(Wikipediaより参照)
となっています。
水分は少ないところへ移動する性質をもっているので、身体の水分は乾燥している外部に出ていってしまい、補えないと皮膚が乾燥してきます。
厚生労働省も湿度40%以上を目安とするようにしています。
乾燥するとどんなことが起こるの?
空気が乾燥すると身体にさまざまなことが出てきてしまいます。
・肌の乾燥でかゆみや傷ができやすくなる
・呼吸器官(口や喉)が乾燥し、のどの痛みや感染症にかかりやすくなる、のどが腫れるなど
・血液が濃くなり、血行が悪くなる。
肌が乾燥すると、皮膚の壁で覆われていた表面がめくれてしまい、かゆみを受け取る神経が表面に出てきてしまい、かゆみを呈します。
かゆいからと言ってかいてしまうと、皮膚がさらに破れてしまい、さらにかゆくなるという悪循環に陥ってしまいます。
のどが乾燥するとのどのバリア機能が低下してしまい、免疫力が低下してかぜやインフルエンザなどにかかりやすくなってきます。
感染症にかからずとも、のどが痛かったり腫れて息苦しくなることもあります。
また前項でも説明した通り、外部に水分は飛んで行ってしまうため、体の中の水分はどんどんなくなっていきます。
そうすると血液まで水分を吸われ、濃い血液になってしまいます。
そのため血行が悪くなると、心筋梗塞や脳梗塞などの危険も増えてくるので要注意です。
乾燥を防ぐにはどうするのがいい?
では乾燥を防ぐためにはどうしたらよいでしょうか?
乾燥を防ぐためには、
・保湿(加湿)
・バリア機能の保持
・水分補給
をする必要があります。
身体の場合は保湿、環境の場合には加湿となります。
身体には化粧水と乳液などで細胞内に水分を吸収させ、クリームで蒸発しないように蓋をします。
そもそも、長風呂をしたり過度に洗顔剤などを使用して圧をかけて洗うと、皮脂まで洗い流してしまうため、おすすめしません。
皮脂は身体のバリア機能ですので、バリア機能を壊してしまうともったいないです。
しっかり泡をたてて、圧がかからないように洗っていきましょう。
水分補給も大切です。
喉が渇いたときには飲むのが遅かったと思いましょう。
少しずつの量を何度も飲むほうが身体に吸収される割合が高くなります。
環境の場合には洗濯物を部屋干しにしたり、霧吹きでバスタオルを濡らしておくと湿度があがります。
加湿器を使うこともおすすめしますが、フィルターの掃除などをこまめに行わないと汚い空気をまき散らすことになるので要注意です。
加湿器はエアコンの風が通るところにおいて、水蒸気を遠くまで飛ばしてもらいましょう。
効率的な加湿ができます。
加湿はやりすぎるとカビやダニの温床を作ってしまいます。
適度な管理を心がけて健康的な生活を送りましょう。