子どもの急病、家庭でどう対応する?【下痢編】

2021/11/11

子どもの急病、家庭でどう対応する?【下痢編】

お子さんがまだ乳幼児の場合や離乳食を始めたばかりのとき、体調を崩した後などによく見られる「下痢」。

よくあることと思っていたら思いがけない病気だったなどということもあります。

今回はお子さんの下痢について見ていきましょう。

 

下痢って?

そもそも下痢ってなに?ということからお話しましょう。

普段は形のある便はバナナにたとえられることが多いです。

しかし下痢は形状がなく、ほとんど水分のような便です。

バナナ状の便は水分量が70~80%なのに比べ、下痢は90%を超えます。

 

下痢の原因

下痢の原因はさまざまなものがあります。

・細菌性、ウイルス性のもの

俗にいう食あたりになります。

菌が食べ物などを介して口からおなかに入り、感染を起こしてしまうことです。

ノロ・ロタウイルス、サルモネラ菌などが有名です。

・消化不良、水分過剰

油ものや糖分が多いもの、刺激の強いもの、普段食べないようなものを食べたときにおなかの機能が正常に働かず、下痢になります。

また水分を多くとることで大腸で吸収しきれずに下痢になってしまうこともあります。

乳児で体調を崩した後におなかの機能が弱まって、下痢が長引くこともあります。

病院へ受診して整腸剤などを処方してもらいましょう。

徐々に治るはずですがあまりにも長引くようであれば乳糖不耐症や他の病気が考えられますので再診してください。

・ストレス

精神的なストレスや冷え、気候の変化などの身体的なストレスで下痢にもなります。

保育園へ行き始めた、離乳食を食べ始めた、冬になって寒くなってきたなどの変化が特になりやすいです。

私の娘も環境の変化で下痢をしたことがありました。

・そのほか

薬の影響、乳糖不耐症、おなかの風邪などがあります。

病院で精査をするとクローン病や潰瘍性大腸炎などの病気である可能性もあります。

 

対応

下痢が続く場合にはこのような状態を観察してみてください。

・活気があるかどうか

・水分が取れるかどうか

・便に血液が混じっていないか

・口の中や唇が乾燥していないか

・おしっこが少なすぎないか

上記に当てはまるものがあれば夜間や休日でも受診をしたほうがよいでしょう。

またあまりにも続く場合には少しずつ脱水になっていく可能性もあります。

下痢をすると脱水になってしまいます。

下痢で脱水になってしまうとなかなか家庭での対処は難しいでしょう。

病院へ行って点滴や経口補水液などをもらって脱水を回避することが大切です。

上記以外でも症状が大きく変わったりすれば、一度受診しましょう。

 

家庭でできること

下痢をしていても、ミルクや水分などは与えないといけません。

飲みながら食べながら直すことが基本になりますので、医師の指示以外では絶飲食にしないでください。

水分としては乳幼児用のイオン飲料などの経口補水液、固形物はおかゆやおじやがおすすめです。

また乳幼児ではお尻が真っ赤にかぶれることもあります。

こまめに洗い流してワセリンなどを塗布することをおすすめします。

触れて痛がるようであれば、皮膚科に受診して軟こうをもらい早めに直してあげましょう。

この痛みが原因で睡眠不足になる子もいます。

 

便の性状はおなかの中の様子や体調を把握するのに、医療者が重要視する一つです。

小児科医の中には排便が出ているおむつを持参するように言われる先生もいらっしゃいます。

口頭で伝えようとすると完全には伝えきれません。

便が出ていれば検査ができる可能性もあります。

下痢が続く場合には、下痢が出ているおむつを2重に袋に包んで病院へ持参することをおすすめします。

 

もしも判断に困った場合には「#8000」に電話しましょう。

厚生労働省が行っている子ども医療電話相談事業でお住まいの地域の相談窓口に自動転送されます。

小児科医や看護師に症状や対応を相談することができ、アドバイスができます。

救急車を呼ぶかどうかなど困っているときや、子育てが初めての方などはぜひ使ってみてくださいね。

厚生労働省「子ども医療電話相談事業」詳細はこちら

https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html

 

参考資料;山口県小児科救急医療ガイドブック

    (監修:山口県小児科医会 制作:山口県健康福祉部医療政策課医療対策班)

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