2023/02/13
寒い時期はインフルエンザやノロウイルスなどの感染症が怖い時期で、暖かくなる春が待ち遠しいです。
春は日差しも暖かく気持ちがいい季節になりますが、春にも気をつけなければならない病気があります。
今回は春に流行する病気について紹介していきます。
■はしか(風疹)
風疹は風疹ウイルスが体内に侵入して、感染することによって起こる急性のウイルス感染症です。
感染経路は、くしゃみや咳などで飛沫するウイルスを浴びて感染する飛沫感染、手に触れたものにウイルスが付着していて口や鼻などの粘膜へ付着することで感染する接触感染です。
潜伏期間は2~3週間のため長く潜伏しています。
症状としては微熱や頸部のリンパ節の腫脹、淡い発疹が特徴です。
治療方法は対処療法しかないため、しっかり予防しておきましょう。
予防方法は手洗いとうがいが基本となります。
女性の場合は妊娠初期に風疹ウイルスに罹患してしまうと、胎児に難聴や心疾患、白内障などの先天性風疹症候群が出てしまうため、ワクチンを接種していくことをおすすめします。
■3日はしか(麻疹)
麻疹は麻疹ウイルスの感染により起こります。
風疹と同じように考えられることもありますが、大きな違いは空気感染する可能性があるため、感染しやすいのが特徴です。
潜伏期間も10~12日で症状が改善するまで7~10日かかります。
症状は高熱と赤く盛り上がる湿疹が体全体に出てしまい、口の中にもブツブツと発疹が出てきます。
麻疹も風疹と同様のワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)で予防することができます。
1000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われているため、手洗いやうがい、マスクの着用に加え、ワクチンでしっかりと予防しておくことをおすすめします。
■花粉症(スギ、ヒノキ、イネ等)
花粉症は多くの方が悩まされる病気なのではないでしょうか。
春にはスギ、ヒノキ、イネなどが花粉を飛ばす時期になりますので、アレルギー反応が出ると花粉症となります。
症状としてはくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙目、目の充血などが挙げられます。
風邪と症状が似てますが、外に出たりして鼻に花粉が侵入するとすぐにくしゃみが出たり、鼻水はさらっとした透明のものです。
他にも体のだるさや集中力の低下、かゆみから不眠になる、頭痛など不快な症状が多く日常生活に支障が生じる場合があります。
日常生活に支障が出るような場合には耳鼻咽喉科やアレルギー科へ相談し、適切な治療を行うようにしましょう。
春は季節の変わり目で体調が崩れやすかったり、人の移動が多く環境変化のストレスやこれまでと関りが変わるため感染症にかかりやすい時期になります。
また花粉も飛散することが予測できるため、予防第一で未然に防ぐようにしましょう。