2024/09/26
訪問看護師が自宅に伺って健康観察や薬、リハビリなどのケアを行っていると、ついつい相談をしてしまいがちですよね。
しかし中には、「これは看護師さんに相談すべきか?」と悩むこともあるでしょう。
なんでも相談しても言われても気を使ってしまう方に、以前本当にあった相談内容をいくつか例として記載しています。
看護師もたわいのない相談から情報を得られることも多々あるため、知っておきましょう。
■介護の方法についても何をどうしたらいいかわからない
自宅で24時間、介護職員がついて介護をするのは介護保険法上では不可能です。
そのため基本的に日常生活の介護をするのは家族になります。
介護方法などについて疑問点があれば訪問看護師に相談しましょう。
もちろんヘルパーなどに聞いても大丈夫ですが、陰部にただれがあったり足に痛みがあったりするときには看護師へ報告が必要です。
基本的な介護技術から看護師が教えることも可能ですので、ぜひ聞いてみてください。
■お金が心配でなるべく経済的な負担をかけたくない
金銭面についてはケアマネジャーが把握しています。
しかし、それでもサービスが必要で介入している場合、経済的な負担になってしまいます。
訪問回数を減らしたり、一回の時間を減らしたりすることも可能です。
またケアマネジャーへ訪問看護師より相談することもできるでしょう。
金銭面の悩みは精神的な不安定につながるため、相談してください。
■両親との関係が悪いけど自宅で最期まで看たい
これまでの家族関係まで把握することもある訪問看護ですが、すべての家庭が良好な関係とは限りません。
しかし最期まで自宅に居たいという願いをないがしろにできないため悩んでしまう方もいます。
その想いを汲み取るのも、本人の想いをどのように叶えるかを考えるのも訪問看護師の役割です。
家族のことは話しにくいかもしれませんが、一度相談してみてください。
口に出してみると案外、頭も心も整理できるかもしれません。
■主治医の説明がわからなかったけど遠慮して聞き直せなかった
訪問看護を利用する方は、何かしら疾患があり健康状態の観察が必要な方です。
そのため定期的に受診したり訪問診療を使ったりする方が多いですが、高齢になると聴力も問題になってきます。
医師の説明がなかなか聞き取れなかったり理解できなかったとしても、わかった様子で返答してしまう方もいるでしょう。
訪問看護師が訪問した時に、「なんて言ってたかわからなかった」と言われることも多くあります。
また遠慮して聞き返せなかった方もいらっしゃいます。
そのようなときに大切な話をされていると、治療の機会を失ったり体調を悪化させてしまうこともあります。
内容に不明な点があれば、医師へ確認するため訪問看護師へ相談されると良いでしょう。
訪問看護師は生活の中に入っていく医療職者です。
医療職者ですが、体のことだけでなく生活環境や金銭面なども考慮しながら支援に携わります。
「この程度・・・」と考えず、遠慮なく看護師へ相談してみましょう。