2021/08/26
コロナウイルスの拡大防止には手洗いが重要とされています。
みなさんは自分の手洗いに自信がありますか?
今回は水での手洗いとアルコールでの手洗いの違いやどちらを選ぶべきかをご紹介します。
■なんで手洗いが必要?
そもそもなんで手を洗わないといけないのかというと、菌を広げないようにするためと自分の体に入れないようにするためです。
手にはたくさんの見えない菌がついています。
他にも鼻やのどの粘膜、服、髪の毛などさまざまな場所に着いています。その中でも手は家のさまざまな場所に触れてしまいます。
同じ場所を他の人が触ると、そこで菌の感染が広がってしまいます。また自分自身の体にも入れてしまう危険性が高いのも手なのです。
感染の拡大や自身の体に菌を入れてしまわないようにするには、手洗いが手っ取り早く、また確実なのです。
■水での正しい手洗いの方法
水での手洗いは物理的に菌を洗い流してくれます。
石けんで汚れを浮かせて、流水で洗い流す。
これに勝るものはありません。
しかし、ただ石けんをつけて洗い流すだけだと不十分です。
しっかり手を濡らした後に、手のひら、手の甲、両手10本の指、指の間、手首をそれぞれ5秒以上こすり、しっかりと洗い流すことが必要になってきます。
そのため手際よく行ったとしても、1分半はかかります。
■アルコールの使い方
アルコールはどのお店でも入り口に見かけるようになりました。しかしそれをきちんと使えているでしょうか?
ポンプ式で液体型とジェル型がありますが、両方とも基本的に使い方は同じです。
① しっかりポンプを下まで押して十分な量をとる
② 液体型だと3cc、ジェル型だと1ccが必要
③ 始めに片方ずつ爪につけて、爪の中を消毒する
④ その後、満遍なく手全体に広げてすり込んでいく
⑤ 手が乾くまでしっかりすり込む
■アルコール消毒と手洗いどっちがいいの?
アルコールと流水での手洗いはどちらとも感染予防には重要です。しかし医療業界ではアルコールによる手指衛生を推奨されています。
流水での手洗いには、
① 確実な方法で行うと時間がかかる
② 手荒れの原因になる
というデメリットがあり、アルコールのほうが素早く行うことが出来ます。
実は、アルコールで手が荒れるということはあまりなく、本当にあれる方はアルコールアレルギーの可能性がありますので、一度検査をオススメします。
最近のアルコール消毒液には保湿剤入りのものも入っているので手荒れ予防にもなります。
しかし気をつけないといけないのが、
① アルコール濃度が75%以下のものは、コロナやインフルエンザには効果が薄い
② 満遍なく擦り込まないと消毒できていない場所がある
③ アルコールでも効かない菌もいる(ノロウイルスなど)
という点には注意して下さい。
手洗いをする時間がないときは、アルコール消毒を使用する。
手に見える汚れがあるときや、時間に余裕があるとき、帰宅後や食事前などには流水での手洗いをおすすめします。