バイタルサインってどんなもの?(基礎編)

2023/08/25

バイタルサインってどんなもの?(基礎編)

医療従事者にとっては、学生時代に一番初めに習う基本中の基本が「バイタルサイン」です。

一般的にはあまり聞きなじみはないでしょうが、普段から気にされている体温や血圧などがバイタルサインになるのです。

今回はバイタルサインの基本について見ていきましょう。

 

■バイタルサインは生きてるサイン

バイタルサインは、「バイタル(生命)」「サイン(合図)」となります。

生命からの合図で生きている証拠にもなります。

バイタルサインの種類は4つで「体温」「脈拍」「呼吸」「血圧」です。

これら4つのバイタルサインは無くなった方からは発せられなくなります。

医療従事者はこのバイタルサインをとても重要視しているため、病院に受診したときや健康診断などで必ず測定されます。

 

■バイタルサインだけでもいろんなことがわかる

ではなぜバイタルサインがそんなにじゅうようなのでしょう。

バイタルサインはただの数字に見えますが、バイタルサインの正常値からどのように逸脱しているかによって、体の状態がどのように悪いのか推測することができます。

下記が現在のバイタルサイン正常値となっています。

 

  • 体温 36.0~37.0℃
  • 脈拍 60~80回/分
  • 呼吸 12~18回/分
  • 血圧 120~130/80~90mmHg 

 

上記の数字から外れたからといってすぐに異常と判断されることはありません。

バイタルサインは活動量や環境、精神状態によって変動します。

普段の自分の値を把握していることがとても大切になります。

 

■バイタルサインは測り方が大切

体温や血圧は普段から測ることが多いのではないでしょうか。

バイタルサインはいろんな要因で数字が変化します。

そのため測り方がとても重要になってくるのです。

基本的なルールとして下記のようなものがあります。

 

  • なるべく時間を同じにする
  • 測定する環境を同じにする
  • 測定前にはゆっくりとしておく
  • 深呼吸などをして落ち着いた精神状態で測定する
  • 体温計や血圧測定器の使い方を正しい方法で使用する

 

厳密に行う必要はないですが、できる限り条件を合わせて測定してみましょう。

しかし体調不良のときなどは時間や環境、精神状態などを整えることは難しいです。

器具の使い方だけはしっかり守るようにして、不調を感じたらすぐに測定することをおすすめします。

 

バイタルサインは体温、脈拍、呼吸、血圧の4種類で、どれも身近に測定できたり感じ取れたりするものです。

普段から自分の健康状態の指標として値を知っておくことをおすすめします。

今後はバイタルサインの1つずつを細かく見ていきますので、参考にしてみてください。

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