人生のゴールテープを切る寸前、見守る人ができること

2023/07/10

人生のゴールテープを切る寸前、見守る人ができること

自宅で看取ると決めたときから、昼夜関係なく、一生懸命に介護をされてきたと思います。

ではいよいよ最期の時間に、見守る人ができることは何かあるのでしょうか。

看取る寸前でできることを大切な順番に紹介していきます。

 

■話しかける

看取る寸前は目も開けず、話しかけても返答が返ってこないことがほとんどです。

ですが、最後の最後まで話しかけることはとても大切になってきます。

もう意識がないのかと諦めて、ジーっと見つめるだけの人もいます。たしかに同じ空間に一緒にいることもとても大切です。

しかし命の火が消えかかっている方でも、実は耳は聞こえているのです。

なのでいつも通り話しかけてあげる、感謝の言葉を伝えるなど、ご家族の気持ちを伝えれば本人は聞こえています。

 

■手を握る

耳と同じように、触覚も最後まで残っている可能性が高いです。

手を握ったり、腕をさすったり、触れあってぬくもりを感じていると本人もご家族も落ち着いた時間を過ごすことができるでしょう。

握り返したり腕を上げたりすることは難しいかもしれませんが、触れ合いながら話しかけ、最期の時間を思い出にしましょう。


■会わしたい人に連絡する

最期の時間を一緒に過ごしたい方はご家族だけではありません。

親しい友人などの場合もあります。

本人との会話で、最期の時に立ち会ってほしいと言われていた方などは連絡を入れるようにしましょう。

最期のときに他人が立ち会うのは不謹慎と思われるかもしれませんが、本人の希望であればぜひ叶えたいことです。

 

■穏やかな気持ちで過ごす

お別れをすることはとても寂しく、心の支えがなくなってしまう不安感などさまざまな感情があるでしょう。

その中でも、これまで闘病したり寿命と思われる年齢まで生きたり、面白かった出来事などの思い出話をすることで穏やかな気持ちになれることもあります。

寂しい気持ちと幸せだった気持ちとが入り混じるため、混乱してしまう人もいます。

その感情も無理に押し殺すことなく、素直に出しましょう。

その方が本人も安心して旅立つことができます。

 

■主治医に連絡する

ここからは事務的な作業ですが、いよいよ旅立ちそうなときには主治医へ一報入れておきます。

在宅での看取りではかかりつけの医師が自宅で死亡確認を行いますので、一報入れておくと医師も心の準備ができます。

そのためいよいよとなったときには医師へ状態を連絡しておきましょう。

「息が止まったら連絡ください」と言われていれば、そのようにします。

 

■職場に連絡する

家族が亡くなった場合、忌引きなどで休むことになるでしょう。

いつ旅立つのかは誰にもわからないけれども、職場の管理者は休暇を取れるように配慮しなければなりません。

一報入れておけば余裕を持って勤務調整などができます。

 

大切な家族が旅立つときはとても切なく、悲しい気持ちになります。

しかし旅立つまでに自分の気持ちが言えたかどうかで、その後うつになったり悲嘆(悲しみ)が長く続くかどうかも左右されます。

最後のときに悔いが残らないよう、一緒の時間を大切にしましょう。

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