2021/12/16
お腹が空いたり、何も口にできないほど体調が悪い時などに出やすい低血糖症状。
低血糖症状を放っておくと命が危険な状況になりかねません。
今回は低血糖症状について解説していきます。
低血糖症状とは?
そもそも低血糖とはどんな症状なのでしょうか。
低血糖は血液中の糖(血糖値)が70mg/dl 以下になったときに出る症状のことをいいます。
主には、
・冷や汗をかく
・脈が早くなる
・集中力の低下
・生あくび
・頭痛
などがあります。
血糖値が50mg /dlを下回ると脳に異常が出てきてとても危険な状態になるので早い対処が必要になってきます。
こんな人は要注意!
低血糖になりやすい人は、
・食事と抜いてしまう人
・炭水化物を抜いてしまう人
・血糖降下剤を内服または注射している人
・空腹で激しい運動をする人
・過剰な運動をする人
などが特徴です。
特に血糖降下剤を内服したり注射している方が食事を抜いてしまうと、血糖が下がりすぎてしまい、低血糖症状が出てきます。
糖尿病の薬物療法を行なっている認知症を患っている方は特に要注意です。
必ず食事をとっているかを確認しておきましょう。
低血糖かなと思った時の対処方法!
もしも低血糖かな?と思ったら次の対応をしてください。
血糖測定機がある人は測定してみましょう
80mg /dl以下であればすぐにブドウ糖(10g)かブドウ糖を含む飲料水(200ml)以上を飲みましょう。
砂糖の場合は20gを口に含みます。
もしも意識がなければ、すぐに救急車を呼びます。
呼んだらブドウ糖や砂糖を歯茎と唇の間に塗ります。
意識がない状態でブドウ糖などを飲み込ませようとすると窒息の危険性があるためしないでください。
なぜブドウ糖がいいの?
これまで何度も出てきたブドウ糖ですが、なぜ一般的に家庭にある砂糖ではないのでしょうか。
低血糖の時にブドウ糖を内服するのは、単糖類の中でも吸収されるスピードが速いためです。
多糖類だと分解までに時間を要して、吸収するにも時間がかかりすぎてしまいます。
砂糖ですが、ブドウ糖と果糖が結合した二糖類になります。
そのためめ砂糖よりもブドウ糖の方が分解されるスピードも吸収スピードも早くなります。
とにかく予防が大切!
低血糖は意識次第で予防ができる症状です。
食事を抜かすことなく、しっかり適量を摂取しましょう。
薬を飲んでいる場合にはなお注意して、物忘れの自覚がある方はまわりの協力を得られるようにしておくことも大切です。
命に直結する大変な症状ですので、しっかり注意して上手に病気や薬と付き合っていきましょう。