2022/12/26
冬になると様々な体の不調が起こりやすくなります。
その中でも特に冬になると増えてくる病気についてどのようなものがあるのでしょうか。
今回は冬に増える病気について見ていきましょう。
冬になると起こりやすい病気とは?
冬になると寒くなって体調を崩しやすくなってしまいます。
少し風邪をひく程度であればいいのですが、命の危険に直面する病気も多くあるため、注意しましょう。
特に、
・喘息(気管支喘息)
・心筋梗塞
・脳卒中
・感染症
は暖かい季節に比べると顕著に患者数が増えてきます。
どのようなことに気をつけるべきなのか詳しく見ていきましょう。
喘息
埃などのアレルギーや寒気の刺激により、気道粘膜が腫れて空気の通り道が狭くなってしまいます。
冬になると空気が乾燥するため、埃(ハウスダストなど)が舞いやすくなりアレルギー症状が出て喘息発作が起こることもあります。
喘息の予防としては、しっかり換気をしたりマスクを着用することで口や喉の乾燥を防ぎ寒気を吸い込むことを防ぐことができます。
発作が起こると息がしづらく、重度になると低酸素血症になることもあるため、冬が来る前に呼吸器内科に受診して治療をしましょう。
発作時の吸入薬を常備しておくと安心です。
心筋梗塞
冬の定番といえば心筋梗塞です。
布団から出た時や朝の出勤時など、急に寒い環境に出た時に血圧が上がり、留まっていた血栓が心臓の血管に詰まってしまうことで心筋梗塞となります。
心筋梗塞は心停止につながるため、すぐに処置をしないと命に関わってきます。
急に寒い環境に出ないことはもちろん、食事や睡眠、運動などに気をつけましょう。
心筋梗塞になる一歩手前の狭心症という病気もあります。
胸が痛んだり苦しいなどの症状がある場合には循環器内科に受診しましょう。
脳卒中
脳卒中は大きく分けて、脳出血と脳梗塞になります。
発生機序としては心筋梗塞と同じで、血圧が上がることによって血栓が詰まったり血管が破けてしまうことになります。
脳梗塞は、血栓が詰まった先に血液が行き渡らず、酸素が届かなくなるため細胞が死んでしまいます。
脳出血は血管が破けることにより、頭蓋骨の中で血が溜まって脳を圧迫することで脳に障害が起こります。
バッドで叩かれたような急な頭痛が特徴ですので、感じた場合にはすぐ救急車を呼ぶか受診をしてください。
脳卒中は早期に治療すれば症状が改善して、麻痺などが出ない場合もあります。
しかし治療が遅れてしまうと麻痺が出たり命を落とすことにもなりますので要注意です。
感染症
冬になると寒さで免疫力が落ちてしまいます。
さらに乾燥によって喉や肺などの呼吸器系に感染症の原因菌が付着しやすく、感染しやすい状態になっています。
そのため風邪やインフルエンザなどの呼吸器症状を呈する感染症が増え多くの人が感染してしまいます。
インフルエンザや新型コロナウイルスなどは予防接種も有効な予防手段ですので検討しましょう。
感染症は、
・免疫力を保つため、規則正しい生活と食生活を心がける
・手洗いをきちんと行い、体の中に菌を持ち込まない
・人混みなど感染リスクが高いところは避ける
というのが予防の原則になります。
また症状がある時には仕事や学校など人が集まる場所には出向かず、家で過ごすようにしましょう。