2023/11/21
冬季にはインフルエンザやノロウイルスがニュースの話題になり、みんな気にする病気ですが、実はRSウイルスも注意すべき病気の1つです。
RSウイルス感染症は重症化するととても危険な病気のため、注意する必要があります。
今回はRSウイルス感染症について見ていきましょう。
■RSウイルスはどこにでもいる
RSウイルスは生後1歳までに50%の子どもがかかり、2歳までにはほぼ全員邏罹患してしまうとされています。
なにも症状がないまま落ち着くことも多々ありますが、非常に感染力が強く、保育園や幼稚園でもらって家族に感染することもあります。
RSウイルスが活発に活動を始めるのは9月から春先までの寒い時期です。
■RSウイルスに感染すると出てくる症状
RSウイルスに感染すると主に呼吸器症状が見られます。
主な呼吸器症状として、
・鼻水
・せき
・喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)
・呼吸困難感
が見られ、発熱を伴うことがあります。
特に呼吸困難感や喘鳴が出てくると、肺炎や気管支炎などの重症化が疑われますので要注意です。
またRSウイルスの潜伏期間は2〜8日間と幅があります。
症状が無くなったからと予防せずに過ごしいると家族にうつしてしまう可能性ががあるため注意が必要です。
■RSウイルスの予防方法
RSウイルスの感染経路としては、インフルエンザやノロウイルスと同様に「接触感染」と「飛沫感染」になります。
接触感染を防ぐためにはマスクのきちんとした着用が基本となります。
また外から帰ってきた時には、きちんと手洗いや手指消毒を行うことが接触感染の予防につながりますので、きちんと子どもにも教育する必要があります。
感染経路をしっかり断つのと同時に、自身の免疫力をアップさせることも感染やその後の重症化予防に効果的です。
夜間はしっかり睡眠をとり、規則正しい食生活と運動をすることで免疫力が向上し、感染しても重症化しにくくなります。
■RSウイルスかなと思ったら医療機関へ
呼吸器症状が出てきたら、一度医療機関へ受診しましょう。
風邪症状が兄弟などで続けて出てきたらRSウイルスの可能性があります。
保育園などで広めてしまうと大変なことになりますので、注意が必要です。
RSウイルスは成人にも感染しますので、高齢者に感染してしまう可能性もあります。
高齢者は免疫力が低いので感染しやすい傾向にあります。
RSウイルスは感染力が強いものの、免疫力が高ければ重症化する可能性は低いです。
普段から規則正しい生活習慣と手洗いうがい、マスクの着用をして周囲に広めたりもらったりしないように注意しましょう。