2022/11/14
病院や老人保健施設などから退院できるのはうれしいことです。
しかし自宅に帰って本当に大丈夫なのか、心配事が増えてしまうこともあります。
在宅で過ごす上で安心できるサービスの一つが訪問看護です。
今回は医療行為はないけど訪問看護が使えるのか見ていきましょう。
訪問看護って?
そもそも訪問看護とは、自宅での療養生活で医療的管理が必要な方の所へ保健師や看護師、セラピストが訪問してケアを行うサービスのことです。
訪問看護は介護保険や医療保険で運営されており、1〜3割の料金で利用することができます。
訪問看護は介護予防でも使用することができるため、幅広く使われているサービスになります。
医療行為がなくても使える?
結論からいうと「利用できます」。
訪問看護の役割は主に、
・自宅での療養生活のお世話
・状態悪化の予防
・介護をする家族の支援
・医師やケアマネージャーなどの他職種との連携
があります。
退院したばかりの方や病状は安定しているけれども急変する可能性がある方など、生活上の不安を抱える方の支援も行います。
また認知症などで内服の管理が必要であったり、歩行状態の悪い方が入浴をする時などは訪問看護を利用して支援を行います。
訪問看護と聞くと人工呼吸器や経管栄養、点滴など医療的な処置や援助が必要な方のみの対応と思われがちですが、実は日常生活の援助を行うこともあります。
訪問看護を使うには
退院後で不安に思ったり、状態を定期的に見に来てほしい時など、どのように訪問看護を利用し始めれば良いのでしょうか。
訪問看護は必ず医師の指示書が必要です。
介護保険を利用できる方であれば、担当ケアマネージャーへ訪問看護を利用したい旨を相談してみるのも良いでしょう。
主治医に直接相談するか、ケアマネージャーを通じて主治医へ相談して訪問看護を利用する必要があると判断すれば、
・訪問看護指示書を発行し
・ケアマネージャーがケアプランの作成
・訪問看護ステーションと契約
・訪問看護の訪問開始
という流れでサービスが導入されます。
訪問看護の利用は家族の意向だけでは使うことはできません。
しかし医療的なケアが必要でなくても、医師が必要と判断すれば利用することは可能ですので、一度相談することをお勧めします。
訪問看護は小児から障害者、高齢者まで幅広く利用することは可能ですが、利用条件がありますので必ず確認してください。
また精神科の主治医から指示書が出される、精神科訪問看護については訪問できる看護師が限られますので、希望するステーションが利用できないこともあるので、確認しておきましょう。