2022/04/14
主治医から退院許可が出たけど自宅で見るのは…
いろんな心配が頭をよぎってしまい、なかなか在宅療養の一歩が踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は在宅療養での心配事を解消する方法を紹介します!
■在宅療養のデメリット
最初に在宅療養で考えられるデメリット(心配事)を見てみましょう。
・緊急時に自分(家族)では対応できない
・24時間の介護が待っていると思うと自由がなくなりそう
・仕事をやめなくてはいけなくなるのではないか
・金銭的に高額になると払えない
・家が古くて介護をするには不便
主にこのような心配をされる方が多くいらっしゃいます。
たしかに、緊急時に対応ができないと命にかかわります。
24時間の介護が待っていると、仕事をやめたり自分の自由な時間がなくなってしまうためストレスも溜まるのが目に見えます。
介護が始まるといろいろな出費が出てしまい、金銭的な負担が増えてしまいます。
少しの段差でも障害になったり、転倒して怪我をしてしまう可能性も出てきます。
これを解消する方法は実際にあります!
では解消する方法を見ていきましょう。
■デメリットを解消する方法
それではそれぞれ解消方法を見ていきましょう。
・緊急時に自分(家族)では対応できない
緊急時に命にかかわったり、判断に困ることが多く出てきます。
在宅療養が始まったらあらかじめ、往診に来る医師や訪問看護ステーションと対応について相談しておきましょう。
24時間対応してくれる訪問看護ステーションだと安心ですよね。
もしも訪問看護や往診医がいなければ、ケアマネージャーと対応について相談しておくべきです。
どのような状態になったら救急車を呼ぶのか、ケアマネージャーに夜中でも相談して大丈夫かなど確認しておくと安心です。
・24時間の介護が待っていると思うと自由がなくなりそう
最近では24時間対応の訪問介護(ヘルパー)ステーションもあります。
長く付き合っている家族だと、本人も家族も排泄の世話や入浴介助などに抵抗を示す人は少なくありません。
そんなときにはヘルパーを利用して変わってもらうのも手です。
また夜中などのおむつ交換なども、ヘルパーに行ってもらうことも可能です。
自分の時間を確保しながらも身近なところで生活することは可能です。
・仕事をやめなくてはいけなくなるのではないか
日中、一人にしておくのは心配という方は、デイサービスやヘルパーを導入すると安心です。
何かあれば連絡をもらえるようにしておくと、安心して仕事ができますよね。
仕事をやめてしまうと経済的な問題も出てきますので、収入源が切れない状態を作ることも大切です。
・金銭的に高額になると払えない
在宅療養が始まると、医療費や介護費用がかさんできます。
たくさんサービスを入れると、介護保険では賄いきれず上限額をオーバーすることもあります。
しかし必要なサービスは入れなければならないという葛藤になり、経済的な問題が発生します。
高額になることがわかった時には、「高額療養費」や「高額介護サービス費」というものを申請しましょう。
高額な医療費や介護サービス費を支払ったら、収入に応じて払い戻される制度になります。
一度は支払う必要がありますが、後に戻ってきますので実質的な負担は少なくて済みます。
・家が古くて介護をするには不便
新築でバリアフリーであれば問題はありませんが、段差の多い家や構造が介護に向いていないものもあります。
そんな時には「住宅改修」というものも使うことが可能です。
無限に使うことはできませんが、住居ひとつにつき20万円までであれば介護保険内で使用することが可能です。
また転居したり、要介護度がいっきに3段階以上上がった場合などは再度利用することができます。
スロープや手すりをつけたり、トイレを洋式に変える、引き戸へ扉を取り替えるなどが可能です。
少しの段差が怪我の原因になりますが、逆転の発想で段差があるおかげでリハビリになっている場合もあります。
ケアマネージャーやリハビリスタッフと相談しながら進めていきましょう。
在宅療養が始まると、これ以上の問題や心配事がいっぱい出てきます。
しかしリスクを最小限にする方法やデメリットをメリットに変える方法もたくさんあります。
ケアマネージャーを始めとする在宅療養に関わるスタッフに遠慮なく相談することが解決の第一歩です。