2024/10/31
在宅介護をする家族の課題をパート1に引き続き、紹介します。
すべての家族が抱えるわけではありませんが、多かれ少なかれ直面する課題です。
在宅介護を少しでも長く続けるために情報収集をしておくことをおすすめします。
■なかなか家族に協力してもらえない
一緒に暮らしているから手伝ってもらえると思っていたら、気が付けば自分しかお世話をしていないこともあります。
家族に協力を要請しても、家族には家族の都合があると断られるケースも少なくありません。
まずは在宅介護を始める前に、しっかりと家族間で話し合いをしておくことをおすすめします。
家族の協力なしでは在宅介護は負担が大きすぎます。
家族の協力が得られる体制を整えてから在宅介護をはじめ、足りないところや専門的なところは訪問看護などの社会資源を活用するようにしましょう。
■介護離職でお金が心配
パート1でも記載した通り、介護を行うために退職して職をなくしてしまう「介護離職」が問題となっています。
在宅介護は施設に預けるよりも安価ではあるものの、数万円は毎月かかってしまいます。
そのため職をなくし、収入源が絶たれてしまうと経済的な負担が多くなってしまうケースも少なくないでしょう。
社会資源を利用すると利用料がかかってしまうが、経済的な面だけを気にして一人で頑張ってしまうと、在宅介護を長く続けることはできないでしょう。
訪問看護やヘルパーなどの料金はどのぐらいかかるのかなど、概算でもいいのでしっかりと把握しておきましょう。
■外部との交流がなく孤独
在宅介護をしていると他の方との関わりが少なくなることもしばしばあります。
友人なども介護で忙しそうだからと以前までの集まりを遠慮したり、趣味などへの参加も難しくなる場合があります。
その結果、外部との交流が少なくなり、孤独感を味わう人もいます。
家族の了承と協力を助けてもらったり、こちらから友人にお誘いを入れてみましょう。
こちらから連絡すると周りの人も気を遣わずに、楽しい時間を作ることができます。
遠慮せず、行きたいところや参加したいサークルなどには積極的に参加しましょう。
■予期しない急変時の対応
一番不安に思われるのが急変時です。
ついさっきまで元気だったのにということもあります。
すぐに救急車で運んでもらい、適切な医療を受けるようにしましょう。
急変前には何かしらサインがあります。
さまざま困りごとを紹介してきましたが、基本的に準備をしておけば解決するものも多くあります。
切羽詰まってどうしようもない状態で助けを求めるよりも、予防的にヘルパーや訪問看護などの手配をケアマネジャーに相談しましょう。
在宅介護は準備が大きく後の状態にかかわってきますので、ケアマネジャーにしっかりと話を聞いて、準備を進めていきましょう。