2021/09/23
ここ数年で病院の在院日数は大幅に減少されてきています。
国は在宅医療への積極的な切り替えを後押しするようになりました。
しかし患者さんは帰っても大丈夫なのか、家族を見ることができるのだろうかと不安をいだきますよね。
今回は在宅での医療を支えてくれている在宅医療について解説していきます!
在宅医療って?
そもそも在宅医療って何?ということから解説していきます。
在宅医療とは、自宅や施設など病院以外でも継続して医療を提供できるように、さまざまな職種が関わって医療サービスを提供していきます。
さまざまな職種が関わることで、病状を把握しながら適切な医療を専門家から提供され、自宅での生活ができるようにするのが在宅医療です。
在宅医療に関わっている人ってどんな人?
主に在宅医療に関わる職種はこのような方たちになります。
・医師
往診医とも呼ばれ、主治医の先生が自宅にきて診察してくれます。
病院へ出向かなくても済むため、長い待ち時間で体に苦痛を与えることもなく、寝たきりの方でも定期的な診察を受けることができます。
・訪問看護
看護師が自宅に伺い、看護サービスを行います。
生活の援助から点滴やインスリン注射、傷の処置なども行って、必要であれば医師に情報を繋ぎます。
家族への指導も訪問看護の仕事の一つになります。
・理学療法士/作業療法士/言語聴覚士
訪問看護のサービスの一環に、訪問リハビリがあります。
訪問看護ステーションに所属するセラピストが訪問して拘縮予防や痛みの緩和、飲み込む力や話す力が落ちないようにリハビリします。
・訪問介護
医療に介護が関係するの?と思われることもありますが、介護士さんも重要なチームの一人になります。
日頃の状態を近くで見ているのは訪問介護の方々です。
重要な情報や細か変化に気づくのも介護の方々なのです。
・薬剤師
高齢になったり、医療が必要な方は薬を内服したり栄養剤を飲んでいることが多くいらっしゃいます。
薬のプロは薬剤師ですので、医師でもわからないことは薬剤師に聞くぐらいです。
利用者の方にもわかりやすく薬の説明をしてくれたり、自宅まで配達してくれることもあります。
・管理栄養士
食事は生活の基本です。
食事の内容だけでなく、歯がない方にはどのように調理したものを出せば食べられるかなど食事全般の相談に乗ってもらえます。
糖尿病や心臓病、胃腸に病気がある方には強い味方になるでしょう。
在宅医療にはさまざまな職種の方が関わっています。
チームの中心は医師ではなく、療養者本人です。
少しでも安心な在宅生活が送れるように日々サポートしてくれていますので、わからないことや不安なことは遠慮なく聞ける関係を築いていきましょう。