2021/08/09
夏も本番を迎えるとクーラーが活躍します。冷えたクーラーの下で、夏なのに身体が冷えて困るという方もいるでしょう。俗に身体がひえていると感じることを冷え症とよんでいます。
今回は冷え症の原因とそして対策についてです。
■冷え症の原因
冷え症は男女ともにみられますが、多くは女性で症状の訴えがあります。これは女性の方が男性に比べて筋肉量が少ないことが考えられます。ヒトの身体は筋肉でエネルギーの2割以上が消費されます。エネルギーを燃やすことで身体の熱をつくることになりますが、エネルギーを燃やす筋肉が少ないことで熱をつくることができないのです。また、筋肉の動きは血液の循環を助けますが、血流を循環させることで身体が温まるため筋肉量がすくないことで身体があたたまりにくいといえます。
そのほかにも、ホルモンのバランスでや自律神経の働きが乱れることで体温調節機能がうまく働かなくなる、ストレスで身体が緊張してしまい血流が悪くなるなどあげられます。
■冷え症の症状
ただの冷えと考えてはいけません。冷えは全身の不調につながる可能性があるため注意がひつようです。
抜け毛や白髪であったり、肌のたるみ、しわやむくみなど見た目にも関係してくるかもしれません。イライラや倦怠感、不眠、頭痛といった全身症状の原因になることもあります。
ドライアイや歯周病など、一見、冷えとは結びつきにくい症状としてでる可能性もあるのです。
■冷え症の対策
・服装に注意する
冷えが気になる方は、夏の暑い日でも必ず上に羽織るものをもつようにしてください。足は冷えやすいため膝掛けをするなどの対策も有効です。ホッカイロや夏用の腹巻きなどもあるので活用してみてください
・お風呂に入る
夏でも湯船にはいること。40℃くらいのお湯に10~15分程度全身浴をすることで身体の体温があがり血行がよくなり、さらにリラックス効果もえられます。炭酸風呂やアロマなどを使うのもより効果的でしょう。
・食事に気をつける
偏った食生活は自律神経の働き低下やホルモンバランスの乱れにつながります。エネルギーをとらないと熱を作り出すこともできないので3度の食事は大切です。
また、夏野菜は身体を冷やす食材といわれています。夏野菜をとるときには生姜や発酵食品(醤油などの調味料でも可)など身体を温める食材、調味料と一緒に調理することをお勧めします。
飲料についても、夏だからと冷たいものばかりでは身体を冷やしてしまいます。なるべく常温のものを飲むなど気をつけてください。
・空調に気をつける
オフィスなどで冷房の直下の位置は避けたいところです。また、屋内と屋外の温度の差が7度以上あると身体にとって大きなストレスになります。この寒暖差ストレスは自律神経の働き、ホルモンバランスを乱すなど冷えの一因といえるでしょう。エアコンの設定温度は27度程度が良いともいわれます。身体に不調を来さない空調の使い方を気にしてみてください。