2022/06/14
季節の変わり目になると気候が安定せずに体調を崩す方もいらっしゃいます。
その中で辛いものの一つに喘息があります。
今回は喘息について見ていきましょう。
そもそも喘息って?
そもそも喘息とはどんな病気なのでしょうか?
喘息は空気の通り道(気道)が狭くなってしまい、息がしづらくなってしまう病気です。
気道が狭くなる原因としてはアレルギー物質が気道に付着したり、冷気などの刺激が気道に加わるなどさまざまな要因で気道が腫れて狭くなってしまいます。
気道が狭くなると、ゼーゼーやヒューヒューといった呼吸音が聞かれ、咳が出たり大きな息をするようになります。
小児では3歳ぐらいまでに症状が出てきて思春期ごろには良くなっていくことが多いです。
しかし中には大人になっても喘息が治らない人がいたり、大人になってから発症することもあるため、幅広い年代で発症します。
喘息の人が注意するもの
喘息が出てくる原因としては、
・風邪をひいてしまう
・激しい運動
・工場の近くなど大気が汚れている
・ダニやペットの毛などのハウスダスト
・天候が不安定(季節の変わり目)や夜間から早朝の時間帯
などに注意が必要です。
小児などの子どもは、ついつい兄弟や友達とはしゃいでしまうと喘息発作が出てきてしまうことが多いです。
また風邪を引いたときに喘息発作が出てしまうことで気管支炎を併発してしまうこともあるため、発作には注意が必要です。
もし自宅で喘息が起きたら?
ではもしも自宅で喘息発作が出てしまった場合、どうすれば良いでしょうか。
自宅でできる対応を紹介します。
・発作が出る原因から離れる
ハウスダストや激しい運動をしていたのであれば、埃が舞っていない場所に移動して落ち着きましょう。
原因物質が近くにある状態のままだと悪化する可能性があります。
・本人の楽な体勢にする
苦しそうだからと横にするとさらに息がしづらくなることもあります。
本人が呼吸しやすい体勢を見つけ、安静にしましょう。
・処方があれば吸入薬を使用する
喘息の診断が出ていて、吸入薬がある場合には吸入しましょう。
吸入後、徐々に効果が出てきて息が楽になってきます。
治療用の吸入をしていても治らない場合には必ず通院して、医師の指示に従ってください。
・薬がない場合には呼吸器内科に受診する
初めて発作が出たり、以前受診してから数年が経っている場合には必ず受診しましょう。
一度出ると発作が再度出ることが予測されます。
どんな時に出たかを確認して医師に伝えましょう。
こんな時は救急車で病院へ
子どもで次に挙げることが起きている場合には早急に病院へ行く必要があります。
・唇や爪の色が紫色または白い
・呼吸をすると胸が陥没したようにへこむ
・息苦しくて会話もできない
・息を吐く時間が吸うときよりも明らかに長い
・ぼーっとしている
・幼児の場合には興奮したりバタバタと暴れる
このような状況になると、身体の中の酸素が失われています。
特にボーっとしている場合には脳に酸素が回っていない状況ですので、早急に救急車を手配しましょう。
喘息は気をつければ発作を回避できますが、ふとした時に発作が出ることがあります。
呼吸は命に直結しますので、必ず受診しておきましょう。