家の性能があがれば本当に快適?高齢者が調子を崩しやすくなる意外な盲点を3選!

2022/01/27

家の性能があがれば本当に快適?高齢者が調子を崩しやすくなる意外な盲点を3選!

最近では自宅で介護する方も増えてきたため、地域に高齢者の方が多くいらっしゃいます。

ハウスメーカーやリフォーム会社も高齢化に備えて、自宅作りの提案をしてくれるでしょう。

しかし、思わぬ盲点が高齢者を困らせていることをご存じですか?

今回はリフォームやこれから家を立てる方に知っておいてほしいことを紹介します!

 

段差をなくすと転倒が増える?

まず一つ目が段差問題。

バリアフリーと聞くとまずは段差が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?

車いすや押し車などを室内で使用する方はとても利便性が上がり、自由に動ける行動範囲が広くなります。

これはとてもいいことではありますが、実はデメリットがある方もいるのです。

それは「すり足で歩くかた」です。

すり足出歩く方は段差があると足をひっかけてこけてしまう可能性があるのは容易にわかります。

しかし、段差があることで乗り越えようと足を上げます。

それが実はリハビリになっていることがあります。

しっかり足を上げること、すり足ではこけるため足元に注意を払うことなど生活のリハビリで現状を維持できているとも考えられますよね。

段差がなくなってしまったら、意識することもなくなってしまい下肢筋力は低下し転倒が増えてしまいます。

最近では古民家を改装してデイサービスに使う方もいますが、あえて段差を残しているところもあります。

 

おしゃれな収納で認知症扱い?

最近、壁一面に収納があったりおしゃれな扉や複雑な組み合わせボックスでモダンにしている家が多くあります。

従来の日本家屋に住まれていた現在の高齢者には異国の世界でしょう。

介護が必要になり同居することになったある方は、とてもおしゃれな息子様の自宅に引き取られました。

しかしどこを見ても白い戸棚ばかり。

今までの家ではしっかりしていたため、収納場所も一度教えればわかると思っていたらなかなか覚えられない。

いつしか「認知症がはじまった」と言われるようになってしまいました。

しかしその方からすれば、見慣れない戸棚にどこをみても同じ箱。

高齢ということもあり、慣れるには時間がかかるのも当然です。

これで認知症扱いされるとさみしい気持ちになりますよね。

 

ぬくもりのある家に引っ越して風邪を引きやすくなった?

最後に思わぬ盲点です。

祖母の自宅は寒くて高齢のためすぐに風邪を引きやすい環境だったため、引き取り同居することとなりました。

しかし環境が変わったせいか、以前よりも発熱する機会が多くなってしまったのです。

最近の住宅は壁の性能が格段にアップし、保温性能に優れています。

以前の生活で暖房器具を普段から使っていた祖母は体温調整が聞かなくなり、身体に熱が溜まってしまったせいで発熱していたのです。

住宅の保温性能が裏目に出た一件でした。

 

このように住宅機能がよくなればよくなるほど、高齢者の住み慣れた生活とは遠ざかっていきます。

とても便利な機能が備わりますが、そこを加味して体調や様子の変化を見ていって楽しく生活できるようになるといいですね。

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