2023/12/25
年末年始になると気持ちも忙しくなり、体調を気にする余裕もなくなります。
しかしこのようなときに家族の病気や事故が起きやすいものです。
今回は年末年始になると起きやすい病気や事故を紹介します。
中でも以下3つは少し気を付ければ、予防ができます。
- 急性アルコール中毒
- 一酸化炭素中毒
- 転倒などによる外傷
年末年始に苦い思い出ができる前に、ぜひ試してみてください。
■急性アルコール中毒
毎年、年末年始になると患者が急増するのが急性アルコール中毒です。
普段飲まない人がお酒を飲んだり、ついつい飲み過ぎてしまったりして体の中でアルコールを処理しきれず、中毒になってしまう状態です。
急性アルコール中毒は放っておくと命の危険にさらされてしまう可能性があります。
- 意識がボーっとして反応がない
- 呂律が回らず会話の辻褄が合わない
- 嘔吐を繰り返す
などの症状があればすぐに救急車を呼びましょう。
予防するためには、以下の方法が有用です。
- 飲酒の最中に水やお茶などを挟みながら飲む
- 短時間で多量の飲酒はしない
- 無理に進めない、進められても飲まない
年末年始に救急搬送の記憶が残らないようにしましょう。
■一酸化炭素中毒
高齢者の自宅で、一酸化炭素中毒になることが多くあります。
ストーブやファンヒーターなどの暖房器具を使用し、換気もせずに夜間寝てしまった場合に起こってしまいます。
一酸化炭素中毒の症状は、まず頭がボーっとしてきたり頭痛がしたりと高齢者が自覚しにくい、または自覚しても訴えない症状です。
そのため症状が進行したときにはすでに意識が無かったり、嘔吐して倒れていたりということもあります。
一酸化炭素中毒になると脳に障害をきたすこともあるため、必ず下記の予防方法を実践するようにしましょう。
- 1時間に10分定期的に換気を行う
- 台所の換気扇は回したままにする
- ストーブなどはつけっぱなしにしないようにタイマー機能を使う
- 可能であればエアコンなど火気類を使わない暖房器具にする
これは子どもなどでも起きてしまうため、必ず大人が注意しておきましょう。
■転倒などによる外傷
年末になると大掃除をしたり年始になれば初詣に行ったりと、普段しない活動をする機会が増えます。
特に大掃除は気合が入り、無断しない場所を無理な姿勢で行うことも多いでしょう。
せっかくの年始を体を痛めた状態で迎えるのは良くありません。
下記の対策をして事故を防止しましょう。
- 窓ガラスを拭くときにはき安定した足台を準備する
- 重たいものは腰を曲げず、膝をまげてゆっくり持ち上げる
- 足元が不安定な場所は必ず付き添いの人と歩く
- レンジフードや換気扇などは業者に依頼する
窓ガラスを拭くときに転落して骨折する、重たいものを持ち上げてぎっくり腰(急性腰痛症)なる、足場が悪く転倒して骨折するということは多々あります。
痛い思いをする前に確実な予防をして事故は防ぎましょう。
年末年始になるにつれ、気持ちが高ぶってさまざまな注意点を見逃してしまいます。
年末年始に病院で過ごしたり、寝たきりで過ごしたりと苦い思い出を作らないようにしましょう。