2024/09/20
新学期になるとお子さんの体調が毎回悪く悪くなり、心配になることはないでしょうか。
体調不良がただの体の疲れなどから来ているものではなく、中には精神的にサポートをしてあげる必要があるお子さんもいらっしゃいます。
今回は新学期や環境が変わったとき、どのような原因で体調を崩すのかその対処方法も見ていきましょう。
■体の不調は心が原因のこともある
新学期になり学校に行くようになったかと思えば体調を崩してしまうことも多くあります。
中には休み中の体の疲れが取れずに体調を崩してしまう子どももいます。
しかし体調を崩す原因が全員疲労からではありません。
体調を崩してしまう原因が環境のことも大いにあり得ます。
たとえば、
- ・クラス替えなどで仲良しの友人と離れてしまった
- ・クラスの輪に入ることができない
- ・友人との関係性の悪化
- ・引っ越しなどで新しい環境になった
- ・担任の教師と合わない
などの環境が大きく影響し、情緒不安定になった結果、身体症状が出てきてしまうのです。
■精神的に不安定なときに出やすい体の症状
では上記のような環境の変化や適応ができない場合、どのような身体症状が出てくるのでしょうか。
それぞれ全く同じことはありませんが、例としては下記のような症状が出てきます。
- ・イライラや怒りっぽくなり、物に当たる
- ・腹痛や下痢、吐き気、食欲低下などの腹部症状
- ・おねしょが増える
- ・めまい、朝起きれない
一部の例なので、他にも湿疹が増えたり笑顔がなくなるなどの症状が見られることがあります。
精神的な原因からすぐに身体的な症状が出ることはまれで、身体症状が出てくるまでに我慢したり弱音を吐き出せなかったりした結果です。
■しっかりとキャッチすることが大切
もしも身体症状が環境のストレスなどが原因の場合は下記のようなことを試みましょう。
- ・一緒にいる時間を増やす
- ・話をする機会を増やす
- ・子どもの言葉に感情的にならない
- ・朝起きなくても責めない
- ・無理に原因を聞いたりしない
中には
仮病と決めつけ、無理矢理にでも学校へ登校させる
感情的に子どもと話す
親の意見を一方的に押し付ける
などの対応をする方もいますが、学校に行きたくない理由を見つけることも大切です。
話をしなくても、朝、一緒に散歩をして朝日を浴びることでホルモン(セロトニン)が分泌され、不安やストレスが軽減されることもあります。
まずは親が一番の味方であるという安心感を持ってもらいましょう。
もしも環境に適応できず、不登校などになってしまった場合には訪問看護などの社会的なサービスを利用することも可能です。
一人で悩まずに専門家への相談も視野に入れてみましょう。