2023/06/20
梅雨時期になるとじめじめして不快に思うことも多くなります。
梅雨の時期に気をつけないといけないことは脱水などの体調不良が多く挙げられますが、実はカビなどの発生もあります。
今回はカビの発生で人体にどのような影響が出るのかを見ていきましょう。
■そもそもカビって?
そもそもカビは真菌と呼ばれる微生物です。
真菌が集合すると、黒く見えたり緑色に変色したりと目に見えて変化します。
有名なのが鏡餅の表面に黒や緑の点ができているのを見たことがあるでしょう。
またミカンの皮の一部が緑色に変色していることも多いです。
これらは全て真菌によるもので、水虫(白癬菌)も真菌の一種でカビと言われるものです。
カビは身近なものでよく目にする機会が多いですが、気をつけないと病気になってしまうこともあります。
■湿度・温度・衛生環境に注意
カビは特に「高湿度」「適度な温度」「栄養がある環境」を好みます。
・湿度が70~80%以上の湿気が多い場所
・20~30℃のやや高め温度環境
・食べかすやホコリなどの微生物の栄養となるものがある場所
上記の条件が一致するとカビは繁殖し、目に見えるほどの集合体となります。
■カビが及ぼす体の影響
カビは物理的に処理をすれば、取り除くことが可能です。
毒素を持っているものもありますが、数が多いため今回は生活環境に多い「黒カビ」「緑カビ」「赤カビ」などについて見ていきましょう。
これらのカビは基本的には毒素はありませんが、黒カビなどの胞子が体の中に入るとさまざまな疾患にかかってしまいます。
カビ胞子はアレルゲンとなって、影響が起こります。
例えばエアコンに繁殖した黒カビがエアコンの風に乗って部屋中に飛散していた場合は、
・アトピー性皮膚炎
・鼻炎
・喘息
・結膜炎
・蕁麻疹 など
呼吸器疾患や皮膚疾患の原因となります。
■カビの予防はとにかく掃除!
カビは微生物なので、自分の力だけでは生きていけません。
高温多湿の環境が整っても栄養素がないと繁殖できないのです。
そのため、環境を整えてカビの栄養が取れない環境を作ることが大切です。
対策としては、
・小まめな換気と掃除
・湿気が多い場所の水分はふき取る
ことが大切です。
浴室や洗面台など水回り環境の掃除、普段から換気を行って掃除をしエアコンや扇風機、棚の上などのホコリを除去することが大切になります。
また食品の保存方法についてもきちんと管理をして、早めに摂取することをおすすめします。
カビは日常的に見るものですので軽く考えがちですが、実は人体へ影響を及ぼす可能性があるものです。
日頃からの清掃がカギとなりますので、カビが生えてから取り掛かるのではなく、コツコツと予防をすることが大切になってきます。