2022/02/02
冬になると肌の乾燥やあかぎれなど、皮膚のトラブルがたえませんよね。
全身にできるただれや湿疹もその一つ。
今回は意外な原因で起こるただれや湿疹とその対応について紹介していきます。
ただれや湿疹の意外な原因
よく聞くようになったのが「接触性皮膚炎」と呼ばれるもの。
有名なのがネックレスなどの金属をつけると、当たっていた首元が赤くなりかゆくなります。
でも実はそれ以外にも、身近な場所に潜んでいることがあります。
・植物
イチョウやウルシでかぶれる方も多いのではないでしょうか。
手のひらは皮膚が厚いため、指の間など皮膚が薄い場所に触れると気づきます。
漆塗りの食器を使用することで口元に炎症が起こってわかる方もいらっしゃいます。
・果物
よく柑橘類を食べると舌がかゆくなったり、唇が少し腫れたりする方もいます。
少しイガイガする程度ですぐ治まる方から、喉が痛くなる方までいらっしゃいますので注意が必要です。
・日用品
日用品でもよく、「シャンプーが合わない」「肌着でかゆくなる」など体質に合わない方もいらっしゃいます。
購入時には商品の原材料を確認して購入するようにしてください。
・化粧品
女性で特に多いのが化粧品です。
化粧品は数種類組み合わせて使用するので、原因がわかりづらいです。
一種類ずつを違う場所に塗り、時間をおいて判定するパッチテストでわかることもあります。
そのまま使い続けると色素沈着(肌の色が変化する)することがあるので注意しましょう。
・医薬品
内服薬などでも合う合わないがあります。
特定の抗生剤を内服すると下痢や腹痛を起こす方も多くいます。
どの内服薬が合わないのかはきちんと把握しておき、お薬手帳などに記載しておきましょう。
薬剤師がお薬手帳を見たときに医師と相談して別のものに変更してくれます。
湿疹やただれができたら?
何かかゆいな…と思って触れてみると湿疹ができていたり、ただれていたりすることがありますよね。
虫に刺されたわけでもないのに、なぜ急に…と思われますが、意外に身近なものだったりもします。
まずは掻かずに受診しましょう。
中には掻いた手で他のところを触ると伝染してしまうものもあります。
また湿疹が傷ついてしまうと、診察する際に元の形がわからず困ってしまう場合があります。
湿疹にはさまざまな理由があり、素人が簡単に判別できるものではありません。
湿疹の中には内科医や外科医などでもわからない湿疹も多数あります。
自分で判断して市販の塗り薬で済ませるのではなく、必ず皮膚科に行き、プロの皮膚科医に診てもらいましょう。