2022/01/31
胃ろう、PEG(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy:経皮内視鏡的胃瘻造設術)は口からご飯が食べられない人が胃に入れたチューブから直接栄養を入れる方法です。
■胃ろうはどんなひとが使う
胃ろうは口から栄養を摂ることができない人が適応になります。脳の病気や認知症、神経・筋疾患で摂食が難しい方や誤嚥性肺炎を繰り返すような嚥下機能が低下している方などです。そのほかにも、クローン病などの経腸栄養を長期に使用するかたも対象となります。
■胃ろうの種類
胃ろうは皮膚から胃まで穴をあけ、そこにチューブを通して栄養を流しこんでいます。胃からチューブが抜けないように固定しており、内側の固定2種類、外側の固定2種類です。
・胃内固定
①バルーン型
胃内でバルーンを膨らませて固定しています。容易に挿入、抜去ができ、患者本人の痛みもほとんど伴いません。
比較的交換頻度が多く、1,2月前後で交換の時期が来てしまうのがデメリットです。
②バンパー型
固定具の抜き差しに違和感、痛みを伴うことがあります。交換頻度は半年程度と長いため、長期間使用することができます。
・体外固定
①ボタン型
肌からの突出がすくないため、自己抜去などの事故が起こりにくいタイプです。
②チューブ型
胃ろうにすでにチューブがついているため栄養を注入するのに手間が少し短縮されます。
■まとめ
胃ろうの種類によりケアの方法も変わってきます。交換の頻度や患者本人への負担、訪問診療をうけている方では、医療機関によって在宅ではバルーンタイプのみの扱いで、バンパータイプは入院する必要があるなどあるかもしれません。
胃ろうを行う場合にはどのタイプをいれているのか確認してケアをおこなっていってください。