2024/02/16
自宅での転倒はよくある話です。
特に高齢の方では、足の筋力が衰えたりバランス感覚が低下したりと、転倒するリスクが大きくなります。
今回は転倒してしまったときにできる家族の対応について見ていきましょう。
■転倒で怖いのは骨折と打撲
重力が体にかかるため、どんな人でも立てば転んでしまいます。
そのリスクが高齢者では大きく、また転倒によるケガなどが多く見られるでしょう。
その中でも転倒により起こる事象として最も怖いのは、「骨折」と「打撲」です。
転倒した際に変な角度で手をついてしまったり足を打ってしまうと骨に力が加わって、折れてしまいます。
また打撲や骨折をしてしまうと、表面では見えない体の内側で知らず知らずのうちに出血をしていたり骨が折れてしまっていたりすることもあります。
転倒しやすくなったと感じたら、転倒しても大丈夫なように家具の位置やものを少なくしましょう。
■小さな段差が一番の敵!
また自宅の中で盲点なのが、敷居やカーペットなどの「小さな段差」です。
普段は何気なく跨いでいるものでも、高齢になるにつれて、足が上がらなくなるものです。
知らず知らずのうちに足が上がっておらず、小さな段差に引っかかって転倒してしまうことも珍しくありません。
転倒する要因は少しでもなくしていくことが大切です。
■転倒したときにみるポイント
転倒したときに家族ができることは、早期に異常を発見することです。
早期に異常を発見するときに必要なことは「どこを見れば良いか把握する」ことです。
家族が転倒してしまったときは下記の点を見ておきましょう。
・受け答えができるか
・出血していないか
・痛む部位はどこか
・自力で立ち上がれるか
・痛みが続かないか
これらを見ておくことで、命に関わることや後遺症が残るような事態を防げる可能性が上がります。
受け答えができなければ頭を打って、脳出血などが起こっている場合があります。
また臓器を損傷して出血し、ショック状態になっていることも考えられるでしょう。
外見で出血していれば、すぐに止血を行います。
意識もあり、出血していなければ痛む場所を聞きましょう。
自力で立ち上がれないような痛みであれば、骨折している可能性もあります。
自力で動けたとしても痛みが続く場合には損傷していたり小さな骨折が見られることもあります。
頭を打った、痛む部分が腫れる、立てない、持てないなどの症状があれば、すぐに受診をすることをおすすめします。
痛みを放っておくと体の動きが悪くなり、介護が必要な状態になってしまう可能性が大いにあります。
適切な処置を受け、自宅での生活が続けられるように家族が対応できるようにしましょう。