2024/05/02
かかりつけ医に薬を処方してもらって、体調を整えながら生活している方も多いのではないでしょうか。
しかし薬が多くなってくるにつれて、管理が煩雑になってきている方も多いです。
今回は在宅できちんと薬を管理できるようにする方法を紹介していきます。
薬は間違えて飲んだり、勝手にやめてしまったりするととても危険ですので、しっかりと把握しておくことが大切です。
■在宅でよくある薬の困りごと
在宅では以下のような困りごとが多く聞かれます。
・薬の量がバラバラ
・どの薬をどこに保管した?
・いつもらった薬かわからないものが残っている
・薬を取りに行けない…
このようなときにはどうしたらよいのか。
薬の量がバラバラという場合には、飲んだり飲まなかったりしていることが多いです。
保管した場所を忘れ、医師に相談して処方してもらったら見つかるパターンもあり、数の把握ができていない状態です。
また薬を取りに行くことが難しい方もおり、以前もらった残薬をあえて除けている方も中にはいらっしゃいます。
しかしそのようなことは、実は好ましくありません。
このようなことを解消する方法は多々あります。
■こんなときには薬剤師へ相談
上記のようなことがわかり次第、薬剤師に相談してみましょう。
いつも薬をもらう薬局の薬剤師を「かかりつけ薬局」とも呼び、薬の困りごとの相談窓口になっています。
薬剤師へ相談すれば、薬の残量を確認して、処方の数を調整してもらえたり、本人が管理できるような方法を検討してもらうこともできます。
また薬局へ行けない方は自宅まで届けてもらえる介護サービスもありますので、活用しましょう。
■まずは主治医やケアマネジャーに相談してみて
前述した薬剤師が自宅まで届けてくれるサービスを「居宅管理指導」と言います。
居宅管理指導は介護保険サービスのひとつなので、要件を満たせば介護保険で利用することが可能です。
要件とは、
・通院が困難な状況である
・利用者や家族に療養上の指導を行う
・ケアプラン作成のためにケアマネジャーに情報を提供している
・他の事業所にも情報提供や助言を行う
・医師が月に一回は自宅へ訪問診療や往診をしている
・医師、歯科医師、薬剤師がケアマネジャーに情報提供を行う
ということがあります。
そのためまずはかかりつけ医やケアマネジャーに相談してみましょう。
必要性があれば、自宅にて薬の管理を薬剤師さんに手伝ってもらえます。
自宅で生活するうえで、体調を維持することはとても大切なことです。
薬は医師が必要性があると判断して処方していますので、用法や容量などを守り、適切に管理できる状況で使いましょう。