2023/03/22
訪問看護師は自宅や施設に訪問して看護を提供するのが主な仕事です。
ですが毎日、訪問だけを行っているわけではありません。
訪問以外の時間は何をしているのでしょうか。
訪問看護師の訪問以外の仕事内容を見てみましょう。
■訪問看護師のケア以外の仕事内容
看護師なので一番大切な業務はご利用者さんへのケアです。
ケアの中にもさまざまな学びや感じるできごとはたくさんありますが、ケアをして終わりではありません。
訪問や移動時間以外の空いた時間には下記のようなことを行っています。
・書類作成
・物品の点検
・カンファレンス
・研修
・グリーフケア
1つずつ詳しく見ていきましょう。
■書類作成
訪問看護ではさまざまな職種と連携して看護を行います。
ケアマネージャーや医師にご利用者さんの状態を報告するために訪問看護報告書を作成します。
また状態が変わった時や翌月の訪問看護計画書を作成しています。
日々の記録の確認や訪問看護指示書の確認など、さまざまな書類を確認しなければなりません。
■物品の点検
バイタルサイン測定に使用する物品や衛生材料の在庫など、日々使うものを点検しています。
訪問した時やいざというときに使えないとどうしようもできません。
きちんと動くか、清潔に保管されているか、物品が足りなくならないかなどを点検しています。
■カンファレンス
ご利用者さんのケアについてや業務方法の改善などさまざまなことを社内で話し合う時間を設けています。
訪問看護は基本的に1人で訪問してケアを行うため、情報共有することで偏った考え方やケアの方法をなるべく避けることができます。
■研修
看護師は日々勉強していかなければなりません。
自己学習だけではステーションの看護力のベースアップはできません。
そのため時間をきめて看護師が集まり勉強会や症例検討会などを行い、研修をする機会を設けています。
■グリーフケア
在宅では看取りを行うことも多くなってきました。
また訪問看護は亡くなる寸前までケアをすることもあり、家族とも密に関わります。
亡くなった後にご遺族の悲嘆が長く続いていないか、うつ傾向になって生活が崩れていないかなどまで気を配ります。
家族支援の一環としてグリーフケアを行うステーションも増えてきました。
亡くなってしばらくしたあとに自宅を訪問し、仏壇に手を合わせてご遺族の心境を傾聴します。
もしもうつ傾向や長く悲嘆が続いている場合には、カウンセリングや遺族会などの紹介をする場合もあります。
訪問看護はご利用者さんにとって良いケアを提供するか、日々考えています。
グリーフケアについては、ステーションの考え方によっては行われない場合もありますがとても大切な支援になります。