2022/04/21
入院をしてしっかり治療してから自宅に退院するという流れが一般的でした。
しかし今は在院日数(入院期間)の短縮を国が推し進めています。
まだ本調子ではなく、自宅に帰るのが不安な方も多いのではないでしょうか?
今回は在宅医療を支える訪問看護についてお話しします。
訪問看護って?
訪問看護は、自宅に看護師が出向いて体調に不安がある人や自宅で医療を受ける必要がある方に介護保険や医療保険を使って看護を提供するサービスです。
訪問する看護師を訪問看護師と呼び、決まった時間に来て必要な看護や処置を行います。
またステーションによっては緊急時に駆けつけてくれる場合もありますので、在宅生活を送るためには強い味方になります。
訪問看護の役割とは
日本では介護保険だけで見ても、さまざまなサービスがあります。
例としては
・デイサービス
・ヘルパー(訪問介護)サービス
・デイケア
・福祉用具貸与、販売
・施設系サービス
・定期巡回随時対応サービス
などこの20年でどんどん増えていっています。
訪問看護はどのような役割があるのか見ていきましょう。
・在宅における個別の看護を提供する
・入院や退院の調整
・多職種との連携
・地域での社会資源を結びつける
・在宅での療養生活の啓蒙
などがあります。
病院での看護師の役割でも、個別の看護を考えたり他の職種と連携したり、退院時のカンファレンスなどがあります。
訪問看護の特徴としては、自分の会社以外の職種と多くかかわることや物品(社会資源)が限られていることです。
また病院のように常に目の前に患者さんがいるわけではないので、安心感を与えることも役割の一つになります。
どうしたらサービスをつかうことができる?
では訪問看護を使いたいと思ったときにはどうしたらよいのでしょうか。
訪問看護は使いたいからといってすぐに利用できるわけではありません。
訪問看護を使う理由が必要になってきます。
使うためには、
1 主治医が訪問看護が必要であると判断すること
2 ケアマネージャーが必要性があると思うこと
が必要になってきます。
まずは主治医に相談してみましょう。
利用する必要があると主治医が判断すると、訪問看護ステーションへ指示書を作成します。
ケアマネージャーがケアプランに訪問看護を位置づけることで、介護保険を使って利用することができます。
また主治医に話しにくい場合やどうしていいかわからない場合には担当のケアマネージャーに相談することもできます。
両者の書類がそろい、訪問看護ステーションと契約をかわすと訪問看護を利用することが可能となります。
訪問看護は医療が必要な方が自宅で療養生活を送るためには必要不可欠なサービスになります。
上手に利用して在宅生活が長く続けられるように、ケアマネージャーや主治医と相談しながらサービスを利用してみましょう。