2024/03/25
前回も在宅で使われる聞きなれない医療用語を解説しました。
今回も続けて、在宅で使われる聞きなれない医療用語について解説していきます。
わからない医療用語を聞いて、なんとなく同意することがないよう、しっかりと意味を把握しておきましょう。
・カンファレンス
カンファレンスは看護師同士やケアマネジャーなどの専門職同士が、利用者について話し合う会議のことを指します。
「このあいだ、カンファレンスがあって…」などと言われたら、利用者さんについてみんなで話し合ったという認識でよいでしょう。
後述する「担会」とは意味合いが違いますので混同しないようにしましょう。
・担会
担会は「担当者会議」の略称です。
担当者会議は、ケアマネジャーが利用者本人を交えてセッティングし、これからのケアプランや問題の解決策、情報共有などを行います。
カンファレンスとの違いは「利用者本人がいるか」です。
担当者会議は基本的に本人の自宅で本人を交えて行うことになっています。
いろんな事情でできないこともありますが、利用者本人の気持ちを聞く場面でもあるため、積極的に参加することをおすすめします。
・バイタルサイン
バイタルサインは生命徴候ともいわれ、生きているサインです。
体温・呼吸・脈拍・血圧の4種類です。
体温や血圧、呼吸、脈拍が異常であれば何かしら生命が脅かされる事態が潜んでいることになります。
死亡確認でも、脈拍や呼吸は見ます。
看護師はバイタルサインに変調があると、そこからさまざまなことを推測し、医師や病院へつなぎます。
・サチュレーション
サチュレーションはSpO2と表記されることもあり、血液中にどれだけ酸素と赤血球が結びついたものがあるのかを表すものです。
簡易検査とされていて、バイタルサインと一緒に測定されることもあります。
サチュレーションが低下すると、体内での酸素供給が少ないという指標になります。
そのため酸素療法の適応判断やさまざまな疾患を見つけることが可能です。
ただし、チアノーゼ(爪や指先が紫色)の場合や貧血の場合などには正確に測定することが難しく、低値に示されることがあるため安易に数字を信じるのは注意が必要です。
・オンコール
最後にオンコールです。
緊急当番などのことをオンコールと呼ぶところもありますが、夜中・早朝などの営業時間外になにか緊急事態があったときや家族からの相談がある場合もあります。
訪問看護ステーションでよく使われる言葉ですが、営業時間外の訪問は基本的に行わないステーションの場合は、このオンコール体制がないことがほとんどです。
ステーションを選ぶときには、オンコール体制の現状を確認しておきましょう。
今回もわかりにくい医療用語を紹介しました。
全てを覚えて把握するのは難しいと思いますので、その都度確認しておくことが大切です。
様々なサービスを受ける際は、しっかりと説明の内容を理解して、納得したうえで決めていきましょう。