説明内容がわからない…。わかりづらい在宅での医療用語を解説(その1)

2024/03/04

説明内容がわからない…。わかりづらい在宅での医療用語を解説(その1)

病院や自宅など、医療がかかわる場所が増えてきました。

その中で看護師や医師からの説明が専門用語ばかりでわからないといった経験はないでしょうか?

医療従事者はつい医療用語を使いがちです。

今回は聞きなじみがないけど、よく使われる医療用語について解説していきます。

 

・QOL

クオリティー・オブ・ライフの略語で、「生活の質」や「生命の質」と訳されることが多くあります。

医療や介護は生活の質や生命の質を上げることが、ケアの根底にあり、医師や看護師などは重要視します。

 

・ADL

「日常生活動作」の略語です。

どの程度、体が動くのかによってもQOLが変化してきますので、とても大切な指標になります。

「ADLが低下している」とは自分自身の力でできる動作が少なくなったということです。

逆に「ADLが上がった」となると、できることが増えてきていることとなります。

 

・在宅〇〇

よく「在宅医療」や「在宅看護」「在宅療養」など在宅〇〇と表現されます。

在宅とは「自宅にいること」です。

最近はCOVIT-19の影響もあり、在宅ワークなどの言葉も生まれましたが、医療や介護で使用する在宅は「自宅で生活を送ること」です。

自宅で生活をしながら、医療を受けることは「在宅医療」、酸素療法を行うことを「在宅酸素療法」、看護を行うことは「在宅看護」となります。

「自宅」の定義も広く、介護施設なども「在宅(自宅)」と呼ぶこともあります。

 

・褥創

寝たきりの方がお尻やかかとに傷(潰瘍)を作ってしまう現象があります。

昔は「床ずれ」と呼んでいました。

専門用語では褥創(じょくそう)と言います。

褥創は同じ部分に長時間の圧迫を受けていたり、オムツなどを着用して皮膚が湿った状態だったりした場合に皮膚が弱くなって潰瘍が出現します。

発赤(赤くなる)程度で早期に発見すると数時間で解消しますが、時間が経ってしまうと穴が開いて、数か月~数年かかることもあります。

同じ歩行にずっと向いていないか、皮膚が赤くなっていないかなど観察しましょう。

 

まだまだ在宅療養をしていると、聞きなれない言葉がたくさんあります。

わからないときには医療従事者にその意味を確認しましょう。

きちんと伝えることも医療従事者の責務です。

納得するまで聞くことは間違いではありませんので、納得のいく医療や看護を受けるようにしましょう。

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