2021/11/29
会食でお酒を飲む機会が増えた方も多いのではないでしょうか。適量のお酒病気がへるといわれていますが過度な飲酒は悪影響です。アルコールの基礎知識を整理して楽しくお酒を楽しみましょう。
■お酒の適量
適量のお酒とは純アルコールで20gといわれています。
お酒の種類(基準%) | お酒の量 | 目安 |
ビール・発泡酒(5%) | 250ml | 中ビン・ロング缶1本 |
酎ハイ(7%) | 180ml | コップ1杯 |
焼酎(25%) | 50ml | |
日本酒(15%) | 80ml | 0.5合 |
ウイスキー・ジン(40%) | 30ml | シングル1杯 |
ワイン(12%) | 100ml | ワイングラス1杯弱 |
■お酒に強い。お酒に弱い
アルコールは肝臓でアセトアルデヒドに分解され、さらに2型アセトアルデヒド脱水素酵素の働きにより水、炭酸ガスに分解されていきます。
このようにアルコールの分解される途中でできるアセトアルデヒドがヒトの体に有害であり、「酔い」の原因です。
2型アセトアルデヒド脱水素酵素は遺伝子により決まっており、遺伝的に2型アルデヒド脱水素酵素の働きが弱いヒトはお酒に弱いといえます。お酒に弱いヒトは少しの飲むだけで酔いやすく、気持ち悪くなりやすいなど飲酒量は多くなりにくいのですが、2型アルデヒド脱水素酵素の働きが強く、お酒に強いヒトはアルコール依存になりやすい体質とも言えます。
■急性アルコール中毒
アルコールの血中濃度が急に上がると急性アルコール中毒の危険がでてきます。
重篤な場合には昏睡状態、尿失禁、呼吸停止や死に至ることもあるのでお酒を飲んで意識を失うようなことがあれば速やかに救急車を呼ぶようにしてください。
■アルコールによる健康障害
適度な飲酒は「薬」ともいえますが、多量の飲酒は病気の原因になります。
悪性腫瘍のなかでも口腔がんや食道がん、肝臓がん、大腸がんなどはアルコールが関係しているものもあります。また、多量の飲酒により脳萎縮、認知症にいたることもあるのです。
■賢くお酒と付き合う
上手に付き合うことでコミュニケーションを円滑にしたり、リラックス効果が得られたり、体にも良い効果があるとされるお酒。知識を確認し、自身にあった飲み方を身につけてください。