2021/11/15
頭に寄生するアタマシラミは戦後にはやったというイメージが強いと思いますが、実は最近でも小学生の間で多く発生しています。大人にもうつることはありますが圧倒的に子どもに多いアタマジラミ。他の子どもたちと体を寄せ合って遊んだり、保育園の昼寝など髪から髪へ直接シラミがうつるなど子どもの間ではやりやすいものです。
■アタマジラミの特徴
アタマジラミは髪の毛に寄生する昆虫で、髪の毛に卵を産み付けます。成虫は1日に約5~6個ずつ卵を産み続け1ヶ月程度生き続けます。
シラミの卵は耳の周囲、えりあしに産み付けられていることが多いです。一見フケのようにみえますが、しっかりくっついているので払うだけではとれません。
蚊と同じように吸血するときに唾液を注入するためアレルギー反応により痒みがでます。シラミが寄生して最初のころはあまり痒みがありませんが数が増えてくると痒みを訴えることがふえてきます。
■アタマジラミの対処法
①毎日洗髪をする
成虫は普通のシャンプーで洗い流すことができます。子どもだけでは洗髪が不十分になってしまうことがあるので10日間程度大人が洗髪してあげてください。
②すきぐしで取り除く
すきぐしを使うことで成虫だけでなく卵も取り除くことができます。なるべく目の細かいくしを使うことでもすきぐしの代わりになります。
③殺虫剤入りのシャンプーを使用する
アタマジラミ駆除用のシャンプーは成虫には効果があるものの卵には効果がありません。卵から幼虫がかえる1週間後にも再度使用しましょう
④身の回りのものの共用は避ける
家族の間でもうつります。くしやタオル、帽子、寝具や衣類などの共有はさけ、洗えるものは毎日洗うようにしてください。
■アタマジラミは清潔にしていてもうつる
アタマジラミは清潔にしていても接触の機会があればうつります。不潔などといった不要なひとことで心を傷つけないようにしてください。また、原因の子を特定するような犯人捜しはしないようにしましょう。