高齢者が気をつけたい「フレイル」

2021/04/15

高齢者が気をつけたい「フレイル」

■フレイル

「frailty;加齢に伴う予備能力低下のためストレスに対する快復力が低下した状態」を日本語訳したものが「フレイル」です。

65歳以上の高齢者の2割が要支援・要介護認定者といわれています。人の手を借りないと生活できない状態が要介護状態であり、健康な状態からフレイルを経て要介護の状態となるのです。要介護状態では健康な状態にもどるのが難しいですが、フレイルは健康な状態への回復が可能といえます。

■フレイルの構成要素

「ロコモ:ロコモティブシンドローム」や「サルコペニア」ということばもきいたことがあると思います。ロコモは運動器障害のこと。骨や関節、サルコペニアのような筋肉の機能低下や障害により身体機能が低下してしまうことをいいます。また、サルコペニアは筋肉がやせてしまうこと、筋力が低下してしまうことをいいます。

フレイルはロコモティブシンドロームを含む身体的な機能低下だけでなく、閉じこもりやなど周囲とのコミュニケーションがなく孤立するなど社会的な問題、うつや認知症といった精神的な側面でも問題があります。

■フレイルをチェックする

*指わっかテスト

両手の親指と人差し指でわっかをつくり、足のふくらはぎの一番太い部分にあてます。わっかのなかにふくらはぎにすっぽり収まり、さらに指とふくらはぎにすき間ができるようであれば筋肉量が少なくなっていると判断します。

*イレブンチェック

「栄養」「口腔」「運動」「社会性・こころ」と分類された11の質問からなります。フレイルを構成する要素についてのチェック項目であり6項目以上フレイルの項目にあてはまるとフレイルのリスクが高まり、一つ増えるごとにリスクが高くなるのです。

■フレイルを予防する

日頃からの運動習慣で身体機能の維持に気をつけることは大切ですが、それと同時に、日頃から他の人とのコミュニケーションをとり、社会的な接点をもつようにしましょう。

筋力を維持するためには食事に積極的にタンパク質を取り入れるなど食事の内容にも気をつけるようにしてください。

インタビュー記事

竹井医師 東京ドクターズ インタビュー

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