2020/09/10
梅干しをみると、自然と口の中に出てくる唾液。
唾液は、唾液腺というところでつくられ、1日に1000~1500mlも口の中にだされています。
口から食事を摂れないのに、誤嚥性肺炎を起こすことがありますが、これは唾液パワーが足りないときに起こります。
■唾液の効果
・浄化作用 : 口の中の汚れを洗い流す
・殺菌作用 : 口の中の細菌を繁殖させにくくする
・消化作用 : 食べ物の消化をたすける
・再石灰化作用 : むし歯を防ぐ
唾液は食べ物を食べるときに出てくる印象があるかもしれませんが、消化を助けるだけでなく、細菌感染、むし歯を防ぐなどさまざまな効果があります。
■唾液の量は徐々に減っていく
朝起きたときに口が粘ついているのは、夜の間は唾液が出にくく、口の中で細菌が繁殖するためです。細菌が繁殖することで口の粘つきや口臭の原因となります。
病気やストレス、寝不足や薬の副作用でも唾液の量は減りますし、年齢を重ねることでも唾液の量は減ってしまいます。
■寝たきりでも口腔ケアは大切
唾液の量が少ない場合には、食事のときにしっかりかむことや、すっぱいものを食べることで唾液の分泌を増やすことができます。
しかし、自身で口から食べることができなくなると口の中が乾燥しがちになります。また、口を閉じる力がない場合にはさらに口を空いた状態で過ごすため口の中、くちびるもカサカサということも少なくありません。
しかも、口から何も食べていないのに「誤嚥性肺炎」になってしまうことも。
口の中が乾燥しているときには、唾液の効果が失われている状態ですので、口の中で細菌は繁殖し放題。口の中で繁殖した細菌が気管に入ってしまうと誤嚥性肺炎になってしまうのです。
食事を口から食べていないから歯を磨かなくて良い、ということではなく、歯磨きを含めた口の中のケアは感染予防のためにもとても大切です。
■まとめ
日頃からよくかんで食事をとることを心がけることで唾液がよくでるようになります。また、消化作用や口の中を清潔にする作用など唾液の効果を十分得られるよう過度なストレスや疲れには注意するようにしてください。