2021/02/04
がんは生涯に2人に1人経験する身近な病気です。日本人の死因1位でもありますが、予防できる病気であることもわかってきました。
完全に予防することは難しいですが、今から少しでもできる事を知り、日々取り入れて実践してみてください。
■がんを減らす5つの習慣
5つの健康習慣ががんのリスクを減らすといわれています。それぞれの健康習慣がもつリスクの大きさは異なりますが、概ね5つのうち当てはまるものが多いほどリスクが高いといえます。
○禁煙
タバコときくと肺がんを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、肺がんだけでなくあらゆるがんのリスクをあげてしまう習慣です。また、がんだけでなくCOPD(閉塞性肺疾患)のような肺の病気も増やしてしまいます。
20年以上の禁煙で普通の人と同程度のがんリスクまで下がるとの報告もあり、なるべく禁煙の期間を長くすることをおすすめします。
○節酒
一日に日本酒1合程度の飲酒は病気のリスクが少なくなると報告されています。しかし、それ以上に飲んでしまうとがんやその他の心臓病や脳卒中などの病気が増えることがわかっています。飲み過ぎないよう、また、休肝日をつくるようにしてください。
○塩分をひかえる
塩分のとりすぎは高血圧にわるいのは知られているかもしれません。たらこ、すじこなどの塩蔵品でがんのリスクが増えることもわかっています。塩蔵品を好きな方もいるかもしれませんが食べるときには週に1回未満にしてください。
○適正体重
適切な体重を身長から割り出します。身長(m)2×22が適正体重です。BMIという数値が22だといちばん病気が少ないといわれており、体重をコントロールすることががんを減らすことにもつながります
○運動
一日に、筋肉をつかう仕事や運動を1時間以上おこなうとがんのリスクが低くなるともいわれています。運動習慣がないという方もまずは歩くことから始めていてください。
■できることからやってみる
どの健康習慣もがんのリスクを下げるだけでなく、長く健康にすごすための習慣でもあります。取り組めるものから無理せず少しずつ取り組んでみてください。