2020/12/03
日本人の4人に1人は頭痛を自覚いたことがあるという調査結果があります。
頭痛とひとことでいっても色々な種類があり、対処法も異なってくるためまずは自分の頭痛が何なのかを認識すること大切です。
頭痛はまず大きく二つにわけられ、よく耳にする片頭痛などは一次性頭痛といいます。頭の中に病気があることで頭痛がおきることを二次性頭痛といい、生死に関わることも多いため見逃さないことが大切です。
■一次性頭痛
一次性頭痛はMRIなどの画像検査をおこなっても特に病変などはなく頭痛に対して対処法を考えていきます。
・片頭痛
日本人の9%程度でみられるといわれ、女性に圧倒的に多く、また、20~40代で多いといわれています。
片頭痛がでるまえに目の前がチカチカするといった症状が30%のひとでみられ、頭痛がでたときには「ドクドク」と拍動する感覚があるのが特徴です。ひどい頭痛のために気持ち悪くて寝込んでしまうこともあります。4時間程度でおさまることもあれば中には3日間も続くことも。
・群発性頭痛
日本人の0.1%と頭痛のなかでは少ない頭痛ですが、中年の男性に多く、とても強い痛みがでます。1~2時間程度でおさまるものの、のたうち回るような痛みで、目の奥がえぐられるような痛みとも表現されます。
・緊張性頭痛
一次性頭痛のなかでいちばん頻度が多く頭痛のうち20%が緊張性頭痛です。
男女ともみられ、30歳以上のひとに多いといわれます。日常生活の支障がでるほどの頭痛ではありませんが、一日中ダラダラと頭痛が続いてしまいます。
■二次性頭痛
頭をぶつけて頭が痛いというときには硬膜下血腫考慮します。また、頭の血管の問題、くも膜下出血や脳出血、脳梗塞など二次性頭痛の原因になります。その他、脳腫瘍、薬、感染、内分泌疾患などもあげられます。MRIなどの画像検査や採血検査で異常がないかみることで調べることができます。
■頭痛がでたら
もし一度も詳しい検査をしたことがないのであれば病院を受診し、一次性頭痛なのか、ほかに病気が隠れていないかをチェックするようにしてください。
一次性であれば命に関わることはありませんが生活の質に大きく関わってくることも確かです。まずは、自身の頭痛のタイプを見極めるためにどんなときにどんな性状の頭痛がでるのか注意して観察してみてください。